内容説明
遺伝子最適化が普及し、才能に満ちた若者が溢れる現代。「未調整」の凡人が、完璧な子どもたちの父親になる!?
「遺伝子最適化」が合法化された世界。
施術を受けた子どもは全員美しく、賢く、丈夫で、あらゆる才能を持っていた。
三十歳になる布津野忠人は、遺伝子最適化を受けていない「未調整」だった。
同年代は才能を活かして活躍している中、布津野は仕事をクビになり無職になってしまう。
未調整の再就職は難しく、未来に希望もない。
どうしようかと途方にくれていたとき、布津野の前に二人の美しい少年少女が現れる。
「僕たちを助けてくれませんか?」
そう言われた布津野は、誰かに追われていた少年達を匿ってしまう。
最適化された子どもよりも一層美しい、アルビノの少年と少女。
明かされた二人の正体は、国家機密級の存在だった。
凡人だったはずの布津野は、いつのまにか大事件に巻き込まれていく――。
舛本 つたな(ますともつたな):東京都在住。本作にてデビュー。
apapico(あぱぴこ):千葉県在住のイラストレーター。
キャラクターデザインやWEBデザインなど幅広く活躍中。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
arara
4
SF、と思いきや、所謂コテコテのSFじゃなかった。 遺伝子最適化が合法化された日本で、普通に産まれてしまった主人公が、日本最高峰の遺伝子をもつ二人の少年少女と出会う。オッサン・ミーツ・ボーイ&ガールな話。 よかったよ。 やっぱり、遺伝子底辺が活躍するカタルシス。 その遺伝子底辺が、けっこう好感がもてる男で嫌いになれない。 あと、なんかめっちゃ強いw そしてシリアスだから、泣けてしまうかも。 おすすめ。2017/06/22
小野秋隆
0
遺伝子最適化された超人たちが状況を分かりやすく説明してくれるので、説明くささがなく凡人の僕らにも状況がすっきり入ってくる。 面白かったです。きな臭さと温かさのバランスが心地よい。2017/07/01