内容説明
新生活を前に期待で胸を膨らませる春の季節。中学の頃は仲間と共にバンドに明け暮れていた恭一だが、ある出来事をきっかけに大好きだった音楽を捨て、人と関わることを辞め、鬱々とした日々を送っていた。そんな彼の前に、ギターを背負った少女・ちとせが現れた。
「あんたの暗い過去なんて、わたしがぶっ飛ばしてやる」
ちとせと出会い、彼女の真っ直ぐな想いに鬱ぎ込んでいた恭一の心は動き出し――。
軽音部復活と文化祭ライブのため集まった最高の仲間、青く突っ走る彼らの姿に胸打たれる爽快青春小説!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おしゃべりメガネ
91
いや~、やっぱり高校生のバンドものは痛快でいいな~。『階段途中のビッグノイズ』も大好きな作品ですが、本作も並ぶくらい好きな作品にランクインです。奇抜な髪型でガタイのいい「恭一」は中学はバンドにあけくれていたものの、とあるコトから音楽とは疎遠に。そんな彼の前に突如として、破天荒なギターを背負った女子「ちとせ」が現れます。そんな二人の出会いが、くすぶっていたあらゆるものをぶっとばすコトに。ベタな展開ながら、やっぱり高校生が一心不乱にまっすぐ、やりたいコト、好きなコトに没頭する姿はサイコーですね。涙もホロリと。2023/08/19
よっち
32
中学時代に仲間とうまく行かずにバンドを辞め、鬱々とした気分のまま高校に入学した恭一。そんな彼を軽音楽部に勧誘するギターを背負った少女・ちとせと出会う青春小説。恭一のドラムへの想いを見抜いたちとせ、そして恭一に寄り添う幼馴染・萌子の運命の出会い。同じように共鳴した生徒会所属の伊吹のために彼らが奔走したことで直面した事態。大切な仲間のために、目標の文化祭でのライブを実現するために様々な課題に直面しながらも、協力し合い仲間を募りながら方法を探り、それを乗り越えてゆくその熱い想いにはぐっとくるものがありました。 2018/09/30
吊り太郎
26
ドレットヘアの恭一、ギターを鳴らすちとせ。この二人の出会いから、ストーリーは展開されバンド活動に過去の辛い経験からドラムを叩かない・バンドも組まないと決めていた恭一に、ちとせが自分のギターサウンドで「あんなたの暗い過去なんてぶっ飛ばしてやる」。ちとせと出会い、彼女の真っ直ぐな想いに鬱ぎ込んでいた恭一の心は動きだし、萌子と伊吹を加えた軽音楽部は、復活し文化祭でライブを行うために復活する!本当に青春って感じが真っ直ぐ突っ走る姿が眩しく感じました!!2018/09/02
彩灯尋
14
学園祭でバンドをすることを目標とした青春ストーリー。音楽と青春は相性が良すぎる。音楽と仲間との出会いを中心に繰り広げられる物語はとても爽やかで気持ちが良かった。イラストも好き。2023/06/26
あー
12
図書館で偶然みつけて借りてみた一冊。これぞ青春❗️これぞ部活(廃部から立ち上がるタイプ)楽しかった~。2020/06/29