ワカダンナ

著者名：塩川桐子【著】

リイド社（2018/08発売）

• ISBN：9784845851980

内容説明

「猫好きすぎ若旦那」「手習い女子」「大人の悲恋」「こじらせ系カップル」などなど…
江戸の市井には「人」の数だけ悲喜こもごものドラマがございました。

遠い昔の日常にも、たしかにあった喜怒哀楽。
そこに生きた人々の物語を活写する短編集でございます！

★珠玉の6編を収録！
「ワカダンナ」「萩の宿」「蛙―かはづ―」「雪」「侠―きゃん―」「ふきちゃん」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[tosca]

以前に読んだ「差配さん」も良かったけれど、今回も面白かった。まずは絵が素晴らしい。浮世絵のような人物の表情が味わい深いものがあるし、子供の絵がとても可愛らしい。一番気に入ったのは猫が出てくる「ワカダンナ」だけど、どのストーリーも素晴らしい。永久保存版にして時折読みたいヤツ

2024/02/01

[ネムコ]

名作「差配さん」の作者さん。「差配さん」に出てきた、猫の保護活動をしていた青羽屋のご主人が『ワカダンナ』だった頃のお話。その他、江戸の人情話や怪談っぽい話など。読むと気持ちが穏やかになります。

2018/09/02

[しましまこ]

「ワカダンナ」なんて素敵な響き、その上「福太郎」、もうコレだけでご飯三杯！同じ福太郎でも日向子センセの「若旦那」とは道楽が違う、粋になれない優しいお人柄。一生懸命の小僧さんがまた可愛いのよ～。花のお江戸の短編集、面白かった！

2018/08/29

[あたびー]

「差配さん」に登場する猫の孤児院みたいな小間物屋の若旦那。彼と女将さんの馴れ初め譚「ワカダンナ」他、達者な筆力で美しく描かれた絵と笑いあり涙ありのストーリー。またこの人の作品を読むことができて幸せだ。その絵の端正さはコミックというよりまさに日本画、人物、衣装、背景すべてが確かな画力のたまものなのであった。

2019/05/14

[青龍]

電子書籍(シーモア)にて。初読の作家さん。杉浦先生とは違う感じの、主に江戸を舞台にした漫画。浮世絵風の人物が、いい感じに江戸の雰囲気を出している。ただ、部分的に現代の言葉が混じるのは、どうなんだろう？

2018/09/05