内容説明
哲学は断じて浮世離れした学問などではない。これこそ、現実と切結び、それを新たなまなざしでとらえかえすための最高の道具なのだ。ニーチェの思想“パースペクティズム”を軸にして、私たちが一見自明に思っている「文化」のあり方、「わたし」の存在を徹底して問い直す。世界が生成する有様を描きながらも、なぜ多くの哲学が「絶対の罠」に取り込まれていったのかもあわせて論じる。新しいタイプの哲学入門書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
しゃんぷーしょく
1
哲学について書かれた本を読むのは苦手である。読んでもよくわからないうえに、現実と結び付きが見えないから。しかし、この本は具体例が豊富で、哲学の考え方が非常にわかりやすかった。この日常で生きていくには、批判的な目線だけでは生きていけないけれど、すべてを甘んじて受け入れているだけでもだめなのだろう。こういう本を読むと、文系学部は減らしちゃだめだよなと思う。2016/05/25
なつき
0
【はしプロ哲学19】『哲学で何をするのか 文化と私の「現実」から』読了。「文化」という一貫したキーワードで、おもに自我についてさまざまな側面から論じていく。読みやすい文章だが、内容はかなり高度で、新しい発見もたくさんあった。参考文献表は、「現代で」哲学を志す人間には役立つだろう。2017/05/14
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