内容説明
テルマはアラフォーのシングルマザー。
息子のルイは12歳。
テルマの生きがいは、このひとり息子と大手化粧品メーカーのマーケティング・ディレクターという仕事。
ある冬の土曜日の朝、テルマのこれまでの人生をふいにするような事件が起こった。
ルイが彼女の目の前で交通事故に遭ったのだ。
昏睡状態に陥ったルイに残された時間はわずかだった。
そんなある日、テルマがルイの部屋で見つけたあるものが、彼女の生き方を変えていく。
疎遠だった母親が、テルマの生活に再び影響を与え始める。
心を許せる友人がいなかったテルマに、看護師という新たな仲間が生まれる。
はたして、テルマはルイを取り戻すことができるのか?
刊行前に世界20か国以上で出版が決定、
デビュー作にしてベストセラーに躍り出た、世界が注目するフランス現代小説!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイ
127
否定的な感想しかない。まず、原題中のmerveilleはワンダフルであるべきなのをワンダーとする事で、話題の米児童書のシリーズを連想させるのはズルい。そして、この本を12~14歳の少年が読んだらどう思うか?果たして感動する?身勝手な母親を喜ばせるためだけのストーリー展開と思う。不倫相手と言えど、男に内緒で子供を産んで育てる女も、子供に父の名前も言わない女も受け入れられない。昏睡状態の子供のたった2人の身内が、2人同時に外国に行くなんてありえない。セクハラを訴えるやり方も汚い。でもこんな感想は私だけね...2018/10/10
雅
30
奇跡を信じるパワフル母ちゃん。映像がイメージしやすくてサクサク読めた。ハートフルコメディです2019/02/27
アキ
27
人生は1冊の本である、と思う。パリ在住のジュリアン・サンドレルさんのデビュー小説は20カ国以上で翻訳される。以前から作家に憧れていた彼の作品は、これからの時代の小説のよう。だれにでも物語を紡げるんだ。パリに住む12歳のルイにとっては東京は憧れの場所。事故に遭い、昏睡状態のルイにシングルマザーのテルマの心は張り裂けんばかり。それでも秘密のノートに書かれたミッションに東京・ブタペスト・サッカーと飛び回るうちに、色んな人を巻き込み、驚くようなことが起こって・・読後感は爽やか。パリっ子らしい、瑞々しい小説!2018/09/03
昼夜
21
子どもが交通事故にあって昏睡状態になるという状況の中、自分に出来ることは何か思いついてからの行動力やエネルギーが凄い。考えと選択次第で最悪なことが起きたとき、良い方へ良い方へ導いてくれる希望が持てます。やりたいこと、行きたい場所リスト書いてみようかな。2018/09/29
naotan
13
こういう話にケチをつけるのは憚られるけど、ピュアで早熟な高校生が書いた話題作!みたいな印象を受けました。2020/07/21
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