内容説明
ひょんなことから手に入れた大量の大麻の種子。落ちぶれた男にとって、それはギフトかトラップか? 金もツキも度胸もない、逃げ足だけは速い究極のダメ男が、タイと日本を疾走する。『狭小邸宅』『カトク 過重労働撲滅特別対策班』著者による、圧倒的悪漢小説(ピカレスク・ロマン)。
目次
冷めた喧騒
甘い葉群
土色の川風
花影の光
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
nana
47
最低最悪というまでもなかったような。短いのであっという間に読了。 麻薬関係の話は苦手。2018/10/13
yoshimi
29
【Net Galleyにて読了】裕福な家庭に生まれ育った主人公が、人生の坂道を面白いほどに転げ落ちていく姿と、バンコク特有のギラついた熱気との対比が鮮やか。刹那的な衝動、刹那的な毎日。ちっぽけなプライドに縋って他者を見下す主人公は清々しいほどにゲスい。逃げて逃げて逃げて。でも何かに守ってもらいたい。誰かにわかってもらいたい。独りよがりが過ぎる彼はまさにサーラレーオ。疾走感に呑まれて一気読み。2018/08/05
アキ
26
本の舞台となった昔訪れたバンコクの街や空気を懐かしく想い出した。すぐに汗ばむ気候、騒音と半端ない交通量のトュクトュク、猥雑なゴーゴーバー、怪しげな屋台の料理、チャオプラヤー川の連絡船からの川風、ルーフトップバーからの眺め、これぞバンコクだが、全世界のバックパッカーだけでなく、各国から逃れてきたやばい人間が紛れてる街でもある。「マイペンライ。サバイサバイ」の国。図書館でジャケ借り。でも残念ながら小説の終わり方は、サーラレーオでした。 2018/09/08
ねこミー
24
新庄耕氏の作品を最近読んでいます。この作品は、主人公の劣等感から、薬物栽培で成り上がろうとする様が描かれています。タイの描写が随所にあり、一度訪れてみたいと思いました。2021/05/01
SHIN
21
著者作品の地面師やカトクのような裏社会をテーマにした内容となっている。 具体的には、大麻を違法栽培・違法取引きをし大金を手にする。その後、追われる立場になると心境が一変する姿に引き込まれた。2022/08/17
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