夏空白花

個数:1
紙書籍版価格
¥1,870
  • 電子書籍
  • Reader

夏空白花

  • ISBN:9784591159521

ファイル: /

内容説明

敗戦翌日。誰もが呆然とする中、朝日新聞社に乗り込んできた男がいた。今こそ、未来の若者のために「高校野球大会」を復活させなければいけない、と言う。 ボールもない、球場もない、それでも、再び甲子園で野球がしたい。己のために。戦争で亡くなった仲間のために。 「会社と自分の生き残り」という不純な動機で動いていた記者の神住は全国を奔走するが、そこに立ちふさがったのは、GHQの強固な拒絶だった……。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

378
終戦の年(1945年)の8月15日の詔勅から、1年後の全国中等野球大会(現在の夏の高校野球)の開会式までを描く。この間、一貫しての主人公は阪朝日新聞の記者、神住である。彼は過去の投手としての挫折を戦後もずっと引きっていた。本篇は、そんな彼の記者としての、あるいは人間としての成長物語が横となり、全国中等野球大会の開催を縦軸として展開してゆくという構成をとる。巻末に参考文献が列挙されているが、当然フィクションを含むものの(例えば、いろんな事事柄を神住に集約するなど)大筋ではこんな風にして戦後の第1回大会が⇒2025/07/21

utinopoti27

152
見渡す限りの焼け野原、生きる糧も未来の希望も何もない状態から、わずか1年で奇跡の復活を果たした甲子園大会の裏には、純粋に野球を愛する男たちがいた・・。本作は、朝日新聞記者・神住の、高校野球復活に賭けた戦いを、切々と綴るヒューマンドラマだ。史実をベースにしながら、フィクションを織り交ぜて展開するストーリーは、日米のベースボール感の違いを根底に置きつつも、国境を越えた魂の交流を、熱く爽やかに唄い上げる。抜けるような青空の下、緑の芝に躍動する白花たち。作者の巧みな筆さばきで、当時の情景が色鮮やかに蘇る感動作。2019/09/25

fwhd8325

145
高校野球は、不思議な力を持っているのかもしれない。躍動する若者たちに、自分自身を投影したり重ねてみたり。そして、憧れや勇気を与えてくれる。フィクションでありながらも多くは史実に基づいたストーリーです。沢村や景浦、あまり知られていないかもしれないけれど、嶋清一さん、真田重蔵さんの名前も登場します。そこにあったと思わせてくれる強い説得力を持った物語です。表紙のようなどこまでも青い空が目に浮かびます。2019/10/11

takaC

136
「最高傑作にして到達点」との評価もあながち大げさではないと思うが、「長過ぎ」とも感じた。2018/11/03

修一朗

133
今年の第100回高校野球大会は面白かった。高校野球は戦争で4年間中断したものの終戦の次の年には復活していたことを初めて知った。高校野球の復活によって戦争で疲弊した若者の活力を取り戻すのだとGHQを説得し,職業野球や大学野球と比べると高校野球の意義が理解できないGHQを説得したのは大阪朝日新聞の記者たちだ。やるじゃん朝日新聞。須賀しのぶさんなので,当然戦争モノだと思って読み始めたらアツい高校野球復活の物語でした。観客席の出入り口から見たグラウンドは夏空に映える白花,素敵なタイトルだ。2018/09/20

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12918586
  • ご注意事項

最近チェックした商品