内容説明
楽譜コンプレックスとおさらば!
「楽譜は苦手」という方すべてにお贈りする「楽譜が好きになる」本です。
楽譜を読むための知識は、「楽典」と呼ばれる種類の本を参考にするのが一般的です。「楽典」には楽譜に関するあらゆる情報が掲載されていますが、クラシックをベースにしていることが多いので、ロックやポップスを演奏する方にとって、そのすべてが必要とは限りません。むしろ全部覚えようとするから挫折してしまうのです。
そこで本書では、楽譜から「リズム」を読み取る方法を最初に解説しています。リズムだけでもわかるようになると、それだけでも楽譜を見るのが「うれしく」なってくること間違いなし。ギタリストやベーシストに不可欠なタブ譜の読み方も取り上げています。
また、「音の高さ」の読み取り方の解説ページでは「ドレミファソラシドを声に出す」「ドレミファソラシドを度数で数える」「音符の位置と演奏するポジションを一致させる」の3点セットで練習していきます。いきなり全部できる必要はないのです。最初はどれか1つだけでもOK。とにかく「トライ」してみることが最も大切というのが本書のポリシーです。
これまで「楽譜は読めなくても演奏はできる」と思っていた皆さん、ぜひ本書で楽譜の面白さに触れてみてください。きっとあなたの演奏のクオリティアップにもつながるはずです!
*この電子書籍に対応した全音源は、リットーミュージックのウェブサイトから無料でダウンロードできます。
*この電子書籍は固定レイアウト方式で作成されています。文字の拡大・縮小や、検索、ハイライトなどの機能は利用できません。
目次
■Introduction──本書を読み進めるにあたって
■第0章 楽譜がうれしいって、どういうこと?
■第1章 コード楽譜で進行のコツをつかもう
[歌詞にコードの楽譜]
音楽の概念は拍子
膝を叩けば拍子がわかる
ミュージシャンはドラムが叩ける
すぐにリズムは弾かない
多くは1列が4小節で書かれている
コード・チェンジの箇所は予想できる
イントロの斜め線や間奏などでの矢印
見慣れないコードの対処法
分数コードとは?
低音の動きを見つける
テンポは書いていない
テンポとは?
リズムとは?
シャフル記号は書いてはいないので
目線は常に先の小節
[曲の構成を覚えるために]
楽曲の構成を自分で紙に書く
コード譜を自作してみよう
■第2章 進行構成のルールを知ろう
[楽譜の進行は双六(すごろく)]
曲を聴きながら1曲で考えれば
くり返しマーク
カッコを知ろう
ジャンプ移動
さまざまなエンディング
[コードやフレーズが同じ場合のくり返しマーク]
書き込みを減らすための便利マーク
特殊な反復、長い休み
音符の省略
拍単位でくり返すマーク
実は市販の譜面は覚えにくい
くり返しを入れた自作譜の例
■第3章 リズム譜だけをマスターしよう
[音楽の基本は2か4の倍数]
細かいリズムからマスターしよう
16分音符(じゅうろくぶおんぷ)の表記法
16分音符と休符の組み合わせに慣れよう
読みにくいタイミングを読むコツ
16分音符の2つ分の長さが8分音符
8分音符と休符の組み合わせに慣れよう
8分音符の2つ分の長さが4分音符
4分音符と休符の組み合わせに慣れよう
[あとはまとまっていくだけ]
4分音符の2つ分の長さが2分音符
2分音符の2つ分の長さが全音符
ここまでを一旦まとめ
持っている楽譜でリズムだけを読んでみよう
[その他の法則]
3個分の音の長さは、1+0.5
1.5倍が含まれるリズム練習
休符を1.5倍にする練習
タイでつなぐシンコペーション
[複雑なリズム譜を読むコツ]
どんなリズムも16で考えれば答えは出る
両手でリズムを把握する
[別の拍子も表記の基本は4拍子]
3拍子の数え方
途中で拍子が変わる例
3連符
6連符
跳ねるリズム=シャッフル
16分シャッフル
第3章のまとめ
■第4章 ギタリストのプレイに直結する読譜
[弦楽器のみのTAB譜とは?]
TAB譜の見方
旗が上下に分かれているTAB譜
[少し戸惑う書き方]
アウフタクトとスラー
テクニック記号
[知ると上達する表記方法]
ダウン&アップ・ピッキング装飾音符について
ユニゾンは同時にピッキング
トリルとグリッサンド
まだあるギター・テクニック
■第5章 音符を読むコツ
[音符が読める利点]
他楽器のメンバーと共有しやすく、視覚的に見やすい
数字は読む、音符は見る
[少ない音からはじめよう]
五線譜には2種類の表記方法がある
最初にマスターするポジションを決める
練習法は3種類
トライする癖を持とう
[これが読譜のコツだ!]
音は隣に移動&戻ることが多い
隣の隣はジャンプ
メロディは音のなめらかな流れ
まずはドとソの位置から覚えよう
ド(1)~ファ(4)に慣れる
ソ(5)~ド(8)に慣れる
オクターブ違いの表記法
他のポジションに置き換える
低音の開放弦に慣れよう
ベースの基本は1と5
[この先の考え方]
♯(シャープ)は半音高く、♭(フラット)は半音低い
♯と♭の表記ルール
ナチュラルへの戻り方
他のキーの場合
♯と♭系キーの調号表記
難しい楽譜を簡単にする裏ワザ
間違いを修復すると上手に見える
[第5章のまとめ]
隣/ジャンプ/3段飛びのおさらい
もうひとつの提案
■第6章 楽しんで読譜トレーニング
リズムと音符を同時に読もう
自分の表現を探そう
2音のハーモニーを弾こう
ハーモニーはコードの一部
コードとメロディは関連している
コード名は常にチラ見しよう
4のノリの上で3を数えるコツ
真剣に1回、楽譜を読んでみよう
[本書のまとめ]
■コラム
階段は徐々に登るもの
楽譜が売っているならラッキー
料理にはレシピがあったほうがよい
曲の進行はルール記号のようなもの
屋根と布団
初見よりも表現のほうが大切