- ホーム
- > 電子書籍
- > ビジネス・経営・経済
内容説明
正社員の7割が、自分を“負け組”だと思っている??
なかなか思うように進まない日本の女性活躍推進。
その原因と処方箋を働く女性たちの声からあぶり出す、日経編集委員渾身のルポルタージュ。
「うちの女性課長、何とかしてください! 」――男性社員から起こる悲痛な声
「みんな残業しているのに、ママ友とカラオケ? ありえないです」――子アリ子ナシの溝
「夫がイクメンなら今頃私は管理職なのに・・・・・・」――一筋縄でいかない家庭とキャリアの両立
「同じ『働く母』とはいえ、実家が近いあの人とは違います」――ワーキングマザーの環境差
「今はパート主婦。活躍する元・同期と大きな差がついてしまった」――高学歴主婦の憂鬱
「女性活躍推進? 全く実感ありません。私とは別世界の話ですね」――非正規社員の本音
一体、何が彼女たちの行く手を阻んでいるのか? 「輝けない」40人の証言をもとに、職場の女性社員の力を最大限に引き出すための方法を考える。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mazda
19
子供が小さいうちは、どうしても親が付きっ切りで面倒を見る必要がありますが、一段落すれば仕事に出る時間ができます。そんな親(主には女性ですが)が再就職をしようとしても、長いブランクのせいで採用されにくい上、資格をとっても実務経験がないとはねられることが多いようです。やる気も実力もあるのに活用できないとすれば、これ以上の社会損失はないと思います。会社に保育所を作る、業種によっては子供同伴で出社できる、在宅勤務を推進する、など色んな方法があると思いますが、なかなかうまくいってないのが現状ででしょうか。2018/12/17
Satoshi
8
女性活躍社会と言われて久しいが、その実態を当事者への取材をもとに記載している。結局、女性活躍というスローガンのみが踊り、男性中心の雇用体型は維持されている。会社・経営者・従業員すべての意識が変わらなければならない。2020/02/07
マネコ
8
女性活躍推進の裏側を当事者の取材で実態に迫ります。国から言われているため会社が女性に役職を与えたいという思惑と、当事者の女性のうまくいかない現実は十人十色な理由だということがわかります。ただ男性社会だからという単純な理由以外にも知らなければいけないことがるので、男女ともに読んでほしい一冊です。2019/11/25
kasumi
7
取材で生の声を聞いてきた著者によるものなので、まさしくまさしく〜!という感じ。世間一般の女性活躍ブームと、現実は全く違うし、女性同士でもかなり考え方は違うし。そもそも、性別や国籍の違いがあってこその、それぞれの活躍のはずなのに、なぜ同じ土俵にあげようとするのだろう?といつも思う。2019/09/15
shushu
5
私はもうキャリア構築云々の年齢じゃないので、何となく読み進められたけど、真っ只中の人は、「男は気楽でいいですね」とか思うかも。女性活用が公正さや社会正義などではなく、労働力不足、経済競争のためだということは認識すべきことではある。ただ、とにかく家のことから逃げたがる男性が多い状況では、少子化もしくは結婚率の低下になるだろう。2023/10/09