内容説明
渓谷を走る七輛編成の列車から、六輛目だけが抜きとられ、三十六人の乗客と共に消えた。巨額の身代金の受け渡しに寝台特急「日本海2号」が指定され、日本海沿いを走る列車に異変が続発。同じ男が二度列車に飛び込み自殺をし、あろうことか轢断された胴体だけが車内を歩く。謎に挑戦する牛深・松島刑事は?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
barabara
6
面白かった。あり得ない車両の一部分だけの消失、西村京太郎でも似たようなミステリがあったけど、練りに練られて、知られてない名作かも。乗ったことのある列車だから余計に入り込めた。立派な本格ミステリ。2011/11/07
hiyu
4
何となく懐かしいTVドラマをイメージさせる。だが、そのトリックがどのようにして生じたのか、この可能性はあの可能性はと頭を捻りながら読み進めた。犯人の動機については、その背景となった時代を思い出そうにもなかなかピンとは来ない点も正直あったのだが、丁寧な描写であると感じるものであった。2023/01/01
ジャム
3
大井川鉄道井川線を走行中の七両編成の列車から、六両目だけが三十六人の乗客を乗せたまま忽然と消失してしまった!さらに事件はこれだけでは終わらず、その乗客たちの身代金約三億の受け渡し場所に指定された「日本海2号」で同じ男が2度飛び込み自殺したばかりか、あろうことか轢断された胴体だけが車掌を抱えて車内を歩き出したのだ!そして、同じ車内からは密室で射殺された死体も発見され・・・。 タイトルの「列車消失」という核となる大がかりなトリックだけでなく、細かい不可能犯罪の連鎖も見事な目くるめくトラベルミステリツアーでした2013/05/15
schizophonic
3
列車消失という大トリックだけではまだまだといわんばかりの不可能犯罪のつるべ打ちに、テンションあがる。しかも、どれも十分面白いトリック。特に歩く首なし死体のトリックは爆笑もの。 列車消失は、この手のトリックは大味になりがちなので、期待せずいたらだいたいは案の定。ただ、これだけトリックが大掛かりだと、湧いてくる「そこまでする必要あるのか」という疑問に、犯人の人間像を掘り下げていくことで動機に説得力を与え、応えようとしているのに感心。社会派な面とトリック満載の本格推理を融合しようという意気が感じられる。 2012/02/10
barcarola
2
タイトルの列車消失以外にもいろいろな謎が……トリックが面白く、社会派が苦手な私でも楽しむことができた。2015/11/15
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