講談社文庫<br> 室町戦国史紀行

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講談社文庫
室町戦国史紀行

  • 著者名:宮脇俊三【著】
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 講談社(2018/08発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062739184

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内容説明

後醍醐天皇一行を追って私も京都へ向うことにする――。南北朝の動乱期から一向一揆、武田信玄をはじめとする武将の登場、奥州の伊達政宗と、天下統一の秀吉の生と死。いにしえの英雄たちはどのように戦国の舞台を俯瞰していたのか。地図、年表を手に歴史の現場を歩いた、著者渾身の人気エッセイ完結編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

saga

47
【古書】鉄道を利用する際の表現「東京発午前7時00分発の新幹線で出かけ」など正時も00分、その他もきっちり分単位で書き記されているのが鉄道ファンとして嬉しい。戦国時代に入り、年代順の紀行が難しくなったというのもよくわかる。山城の跡を訪れるが、石垣の遺構は少なく、後の一国一城令により廃城になった場所が多く、著者の苦労が察せられる。あとがきでは、加齢による体力の限界からシリーズ終了が告白されたのを見るにつけ寂しく思う。2000年に刊行された本書のわずか3年後に鬼籍に入られたことを予言するかのようだった。2025/07/25

さっと

8
日本通史の旅も最終巻。南北朝時代から室町時代、戦国時代終焉の関ヶ原の戦いまで。教科書の太字で習った「中先代の乱」など思わず出てくるので「懐かしいいいっ」となったし、北海道民としては道南の「十二館」がとりあげられていてうれしかった。「昔の人の健脚ぶりは芭蕉にしろ伊能忠敬や坂本竜馬にしろ、目を見はらされるものがある。明治になって鉄道網が張りめぐらされ、日本人の脚は萎えてしまったのだろうか」という独白は、史跡めぐりと鉄道紀行を愛した作者が発すると、ユーモアなのか、屈折した感情なのか、なんとも不思議な感じがした。2017/11/30

アメヲトコ

7
2000年単行本刊、03年文庫化。「日本通史の旅」の続編で、南北朝時代から関ヶ原の戦いまでを旅します。終盤の秀吉についてふれるさいの気乗りのなさは、私も大の秀吉嫌いとして共感するものがあります。それにしても旅半ばにして連載を打ち切る、その最後の一文の哀しさよ!2021/07/02

秋乃みかく

7
★★★☆☆ 戦国時代の紀行が読みたくなって読んでみた。年代順に旅するなんて一般人にはなかなか難しいので(時間とお金が…)ちょっとうらやましい旅だなと。鉄道旅好きの宮脇さんらしい旅のスタイルでさくさく読めた。旅の参考にまた部分読みすることがあるかも。2019/03/15

Mzo

6
南北朝~戦国時代の史跡をできるだけ年代順に巡ってみよう、という歴史好きにはなんとも羨ましい紀行文。抑揚を抑えた文体が宮脇氏らしく面白い本であるが、やっぱりこの人は鉄道そのものに乗りに行っている方が楽しそう。こちらだと時折義務感で行っているので、読んでいてもそこまでのめり込めないんだよね。移動手段である鉄道を目的とする本末転倒を自嘲しながらも、楽しさを隠しきれない鉄道紀行文の方が、筆者も読者も楽しめていたと思う。2013/12/21

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