内容説明
後醍醐天皇一行を追って私も京都へ向うことにする――。南北朝の動乱期から一向一揆、武田信玄をはじめとする武将の登場、奥州の伊達政宗と、天下統一の秀吉の生と死。いにしえの英雄たちはどのように戦国の舞台を俯瞰していたのか。地図、年表を手に歴史の現場を歩いた、著者渾身の人気エッセイ完結編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
saga
47
【古書】鉄道を利用する際の表現「東京発午前7時00分発の新幹線で出かけ」など正時も00分、その他もきっちり分単位で書き記されているのが鉄道ファンとして嬉しい。戦国時代に入り、年代順の紀行が難しくなったというのもよくわかる。山城の跡を訪れるが、石垣の遺構は少なく、後の一国一城令により廃城になった場所が多く、著者の苦労が察せられる。あとがきでは、加齢による体力の限界からシリーズ終了が告白されたのを見るにつけ寂しく思う。2000年に刊行された本書のわずか3年後に鬼籍に入られたことを予言するかのようだった。2025/07/25
秋乃みかく
8
★★★☆☆ 戦国時代の紀行が読みたくなって読んでみた。年代順に旅するなんて一般人にはなかなか難しいので(時間とお金が…)ちょっとうらやましい旅だなと。鉄道旅好きの宮脇さんらしい旅のスタイルでさくさく読めた。旅の参考にまた部分読みすることがあるかも。2019/03/15
さっと
8
日本通史の旅も最終巻。南北朝時代から室町時代、戦国時代終焉の関ヶ原の戦いまで。教科書の太字で習った「中先代の乱」など思わず出てくるので「懐かしいいいっ」となったし、北海道民としては道南の「十二館」がとりあげられていてうれしかった。「昔の人の健脚ぶりは芭蕉にしろ伊能忠敬や坂本竜馬にしろ、目を見はらされるものがある。明治になって鉄道網が張りめぐらされ、日本人の脚は萎えてしまったのだろうか」という独白は、史跡めぐりと鉄道紀行を愛した作者が発すると、ユーモアなのか、屈折した感情なのか、なんとも不思議な感じがした。2017/11/30
アメヲトコ
7
2000年単行本刊、03年文庫化。「日本通史の旅」の続編で、南北朝時代から関ヶ原の戦いまでを旅します。終盤の秀吉についてふれるさいの気乗りのなさは、私も大の秀吉嫌いとして共感するものがあります。それにしても旅半ばにして連載を打ち切る、その最後の一文の哀しさよ!2021/07/02
takeapple
6
宮脇さんが鉄道や路線バス、タクシー等で後醍醐天皇から豊臣秀吉までの史跡を探訪するシリーズの最終巻。この巻も深い歴史や地理への教養と鉄道愛に溢れているが、最後の関ヶ原で、体力の限界を感じて行くのを断念するあたりの哀しみも感じる。まだまだ宮脇さんの執筆時の年齢には及ばないものの、最近体力の衰えを日々実感している私も他人事ではない。訪問時間は前だけれど、徳川家康歴史紀行や単行本化はされていないが、山岡荘八全集月報のタイムスリップシリーズも読んでみたい。2026/06/18
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