室町戦国史紀行

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室町戦国史紀行

  • 著者名:宮脇俊三【著】
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 講談社(2018/08発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062739184

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内容説明

後醍醐天皇一行を追って私も京都へ向うことにする――。南北朝の動乱期から一向一揆、武田信玄をはじめとする武将の登場、奥州の伊達政宗と、天下統一の秀吉の生と死。いにしえの英雄たちはどのように戦国の舞台を俯瞰していたのか。地図、年表を手に歴史の現場を歩いた、著者渾身の人気エッセイ完結編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

秋乃みかく

7
★★★☆☆ 戦国時代の紀行が読みたくなって読んでみた。年代順に旅するなんて一般人にはなかなか難しいので(時間とお金が…)ちょっとうらやましい旅だなと。鉄道旅好きの宮脇さんらしい旅のスタイルでさくさく読めた。旅の参考にまた部分読みすることがあるかも。2019/03/15

さっと

7
日本通史の旅も最終巻。南北朝時代から室町時代、戦国時代終焉の関ヶ原の戦いまで。教科書の太字で習った「中先代の乱」など思わず出てくるので「懐かしいいいっ」となったし、北海道民としては道南の「十二館」がとりあげられていてうれしかった。「昔の人の健脚ぶりは芭蕉にしろ伊能忠敬や坂本竜馬にしろ、目を見はらされるものがある。明治になって鉄道網が張りめぐらされ、日本人の脚は萎えてしまったのだろうか」という独白は、史跡めぐりと鉄道紀行を愛した作者が発すると、ユーモアなのか、屈折した感情なのか、なんとも不思議な感じがした。2017/11/30

アメヲトコ

6
2000年単行本刊、03年文庫化。「日本通史の旅」の続編で、南北朝時代から関ヶ原の戦いまでを旅します。終盤の秀吉についてふれるさいの気乗りのなさは、私も大の秀吉嫌いとして共感するものがあります。それにしても旅半ばにして連載を打ち切る、その最後の一文の哀しさよ!2021/07/02

Mzo

6
南北朝~戦国時代の史跡をできるだけ年代順に巡ってみよう、という歴史好きにはなんとも羨ましい紀行文。抑揚を抑えた文体が宮脇氏らしく面白い本であるが、やっぱりこの人は鉄道そのものに乗りに行っている方が楽しそう。こちらだと時折義務感で行っているので、読んでいてもそこまでのめり込めないんだよね。移動手段である鉄道を目的とする本末転倒を自嘲しながらも、楽しさを隠しきれない鉄道紀行文の方が、筆者も読者も楽しめていたと思う。2013/12/21

のぞみ

3
「私の立つ足元の、そこここに遺骨があるのだろう。秀吉だ政宗だと、その跡を訪ねているけれど、雑木林に初夏の風が吹き抜ける地に佇むと農具を刀に持ちかえて戦場に駆り出されて死んでいった人たちの怨霊がさまよっているような気がした」…さすれば宮脇先生の足掛け10年以上に亘ったこの歴史紀行は、歴史史書や絵巻の中に描かれなかった、まさに名も無き人びとの菩提を弔い、その存在を心に刻む為の旅だったのではないか。しかし最後には、「石段の上に目指すものがあっても登れな」くなってしまわれた。この方にもっと旅をして欲しかった。2017/08/28

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