集英社新書<br> スノーデン 監視大国 日本を語る

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集英社新書
スノーデン 監視大国 日本を語る

  • ISBN:9784087210453

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内容説明

国谷裕子「アメリカはマルウェアを作動させて日本のインフラを大混乱に陥れることができるというのは本当のことでしょうか」/スノーデン「答えはもちろんイエスです」。2013年のリークで世界を震撼させた元アメリカ情報局員のスノーデン。そして2017年、日本関連の秘密文書が新たに暴露され、そこには大量監視システムXKEYSCOREがアメリカ政府から日本政府に譲渡されていることが記されていた。安全のためと称し増大する一方の国家による監視活動に対して、市民によるコントロールをどのように及ぼしていくべきか。スノーデンと日米の識者、プライバシー権に関する国連特別報告者が対策とヴィジョンを語る。 【目次】刊行にあたって エドワード・スノーデンのメッセージ/第一章 米国国家安全保障局による大量監視の実態と日本 エドワード・スノーデン、国谷裕子/第二章 9・11以降の監視強化の動きとACLUの戦い スティーブン・シャピロ/第三章 日本の監視の現状 出口かおり/第四章 大量監視とプライバシー保護のための仕組み ジョセフ・ケナタッチ/第五章 デジタル時代の監視とプライバシー ジョセフ・ケナタッチ、スティーブン・シャピロ、井桁大介、出口かおり/あとがき 浮かび上がった情報格差の深い溝 国谷裕子/付録1 スノーデン氏のメッセージ原文/付録2 ジョセフ・ケナタッチ氏の監視システムに対する保護措置に関するスライド資料

目次

刊行にあたって エドワード・スノーデンのメッセージ
第一章 米国国家安全保障局による大量監視の実態と日本 エドワード・スノーデン、国谷裕子
第二章 9・11以降の監視強化の動きとACLUの戦い スティーブン・シャピロ
第三章 日本の監視の現状 出口かおり
第四章 大量監視とプライバシー保護のための仕組み ジョセフ・ケナタッチ
第五章 デジタル時代の監視とプライバシー ジョセフ・ケナタッチ、スティーブン・シャピロ、井桁大介、出口かおり
あとがき 浮かび上がった情報格差の深い溝 国谷裕子
付録1 スノーデン氏のメッセージ原文
付録2 ジョセフ・ケナタッチ氏の監視システムに対する保護措置に関するスライド資料

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hatayan

50
2017年に開かれたシンポジウムを書籍化。 日本はアメリカから「X-KEY-SCORE」と呼ばれる通信を無差別に監視するシステムの提供を受け運用を開始。テロや犯罪防止の名目で政府の監視が強化されることを無批判に受け入れてしまってもよいのかと問題提起します。テクノロジーの進歩によりすべての人の情報通信を収集できてしまう現在、問題はプライバシーかセキュリティではなく、安全保障のための情報収集の結果として生まれた個人情報の大量収集、大量監視をどのようにコントロールすべきか市民が問いを立てることが重要とします。2020/07/05

Isamash

33
エドワード・スノーデン、国谷裕子、ジョセフケナタッチ(プラバシーに関する国連特別報告者)、スティーブン・シャピロ(ACLUアメリカ自由人権協会リーガルディレクター)、井桁大介(JCLU理事)、出口かおる(JCLU会員)参加の2017年シンポジウムを書籍化(2018出版)。日本が米国の大量監視システムの一部であるXKEYSCOREの提供を受けたことは確実とか。日本市民もあらゆるデジタル発信情報を政府が許可なく見られているらしい。無法状態の日本と異なり米国では携帯電話閲覧など令状等無しに簡単に出来ないらしい。2023/01/11

akira

16
図書館本。 現実を剥離しすぎていてピンとこなかったというのが正直な感想。ファイブアイズという分け方は少しびっくりした。日本国内の報道を見て感じるほど、アメリカにとって日本は特別ではないのだろう。 そもそもプライバシーというものがいきなり言われるようになったが、ある年齢までは意識したことさえなかった。そのためか、そこまでの個人のプライバシーに対する危機感というものは感じていない。今後様々な書籍を読む中でこの意識は変わっていくのだろうか? 「プライバシーか、セキュリティか」2019/07/02

GASHOW

13
日本はアメリカを同盟国として、良く言えば信頼している。アメリカは、もしもにそなえて日本の基幹システムにマルウエアを仕込んでいる。5Gの端末が中国製の場合、キーは共産党がもっていて、日本の基幹システムと通信システムには2大国のそれが入り込んでいる。政府が国民を監視する前に外国からの監視から救うことができていない。2020/06/29

屋根裏部屋のふくろう🦉

12
「もし日本が日米同盟に反することをすれば、米国はマルウェアを作動させて日本のインフラを大混乱に陥れることができるか?」「日本が最良の同盟国であるにもかかわらずNSAが日本のコンピュータをハッキングし、マルウェアソフトを埋め込みコントロール権限を奪ってダメージを与えようとしているというダイナミックな計画に関していえば、答えはイエスです。これは本当のことです。」逆らえば国が一瞬で終わる状況に設えられている私たち。米国など同盟国でもなんでもないんだよ。幻想。2020/03/04

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