産業プロデュースで未来を創る

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産業プロデュースで未来を創る

  • ISBN:9784822256289

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内容説明

「未来」設計がビジネスチャンスを切り拓く
社会課題から読み解く事業創造のポイント

「社会課題を解決するソリューション提供が大きなビジネスになる」。多くの企業が、そのことに気づき始めています。ただ、社会課題の解決と言っても、どの課題を解決するか、どのように解決すればよいか、見つけることは簡単ではありません。

実際に検討してみても、「社会課題から検討しているつもりが、いつのまにか自社の強みから考える思考方法に戻っていた」「慈善事業なら出てくるが、ビジネスにはなりそうにない」「ビジネスアイデアはできたけれど自社のポジションがなかった」といった結果になってしまうケースが少なくありません。

ポイントは、ある社会課題を解決する「妄想」から、それをビジネスとして展開していく「構想」に落とし込んでいくこと。これが「産業プロデュース」の考え方です。

社会課題の解決策となるコンセプトを作る主役は、あくまでも企業です。社会課題に対峙し、どこまでもビジネスの発想で課題を切り取って解決策を考え抜くこと。そこに、産業プロデュースの本質があります。もちろん、政府による政策が必要な場合はあります。ただ、“企業が主体となって政府をパートナーとして巻き込む”というスタイルの方が、よりサステナブル(持続可能)で、よりインパクトの強い社会設計につながります。

本書の目的は、この産業プロデュースのプロセスを紹介、解説することです。数千億円クラスの大きなビジネス創造をいくつも手掛けてきたドリームインキュベータが、これから実際に手掛けていこうと考えているビジネスを例に挙げながら、妄想を切り出すコツを指南します。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kyu_zae_mon

2
介護や認知症などヘルスケア領域を事例に、社会課題をビジネスにする方法を紹介。前作までと違ってかなり複雑な構想で、よく考えたなぁと。理屈はわかるけど、様々な人を納得させて巻き込んでいくのは相当大変だと思う。民間企業でこのレベルのファシリテートまでできる企業はなかなか無い。だからDIのようなビジネスプロデューサー、産業プロデューサーが重宝されるのだろう。2020/06/01

Takashi Nakano

0
社会課題起点の事業創造に挑戦するビジネスパーソンを対象に、複数の企業、政府を巻き込み、「産業」を作り上げるアプローチの可能性を提示。関係者がwin-winとなる経済均衡点を作り出す「境界線を動かす」「主語を変える」「評価軸を変える」の考え方を紹介、綿密な調査・準備があれば政府も巻き込んだ変革が可能と説き、「構想(妄想)」「戦略(フックと回収エンジン)」「連携(win-win)」「ルールメイク(法律も変えられる)」「実行する」のプロセスを解説、事業創造に挑戦する背中を押してくれる一冊です。2023/03/05

齋藤し郎

0
★★★☆☆ DIの実践する産業プロデュースとしてのコンサル手法。 政策からデザインする新規事業やビジネスコンサルとは何かはよく分かった。企業単体での新規事業創造とは異なり、妄想と称する初めの企画段階から、具体的にマネタイズするためのビジネスデザインまで興味深い。2021/05/05

ms.Halloween

0
日本で新たな産業を創出するために、どのような切り口で社会課題を見つめる必要があるのか、省庁へのアプローチ方法について述べている。本書では、介護問題と認知証社会を事例としてとりあげている2021/04/29

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