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内容説明
「ポスト真実」時代の情報戦の勝者は?
連日、けたたましく世界を騒がすトランプ大統領。
あまりにもめまぐるしい“トランプ劇場”だが、
その底には「ロシアゲート」疑惑の暗い河が流れ続けている――。
読売新聞アメリカ総局長が、気鋭のロシア研究者とともに、
稀代の大統領スキャンダルの実態に切り込む。
トランプ周辺とロシアマネーとの深い関わり、
反トランプ陣営の抱える問題、
さらにはロシアの対米情報工作の実態がついに浮き彫りとなる!
日本のメディアでは見えてこない「疑惑」の実態
〇大統領VS.諜報機関の熾烈なバトル
〇トランプの弾劾はあるか? 焦点は「司法妨害」
〇信ぴょう性が疑われる「トランプ・ファイル」
〇反トランプ陣営も抱える「疑惑」
〇何が「真実」か? 米ロサイバー情報戦の最前線
〇「ピザゲート事件」 現実を侵食するフェイク
〇「2020年トランプ再選」の可能性は?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
犬養三千代
7
ロシアという国の底力が、よくわかる一冊。トランプとクリントンのスキャンダルについては「決定的証拠」があるかないかが論点の一つ。 第五章をもっと詳しく書かれた本を探したい。 2019/04/27
anken99
4
高校生のころ、落合信彦を愛読していたものだが、そんな世界に30年ぶりに出会おうとは!しかしながら、現在の国家を挙げての陰謀とは、ネットをベースとしたものだと知れば隔世の感がある。ロシア、プーチン、そしてトランプの関係。知れば知るほど、ゲームなのかと思えてしまうほど面白い。宗教や人種、さらには経済格差なんかも絡んでくる巨大国家アメリカの闇は深い。そしてもう一つの大国、ロシアの国家を挙げての謀略もなかなかにすごい。たまにこういったジャンルの本を読むのも悪くないと感じた。2019/10/30
田中峰和
4
トランプを巡る米の国民性を認識させてくれる良書。トランプとFBIは不仲。トランプがFBI長官を解任した理由も意のままにならないことから。思い通りにならないコミー長官をクビにすることなど、三権分立の確立された近代政治にあってはならないこと。かつてロシアのオリガルヒの資金を運用し危機を脱したトランプは国家の中枢に入り込むため、プーチンへのアプローチを仕掛けていた。売春婦と小便を掛け合ったゴールデンシャワー疑惑がマスコミを賑わしたのもトランプらしい。クリントンが精液からモニカ問題を認めたような解決はなさそうだ。2019/02/04
脳疣沼
1
なんとも詳しい!ロシアゲートって、こういうことだったのねーっと勉強になった。なんとなく、クリントンに投票しなかったアメリカ人の知性ってのはどーなってんだ?と思ってたのだけど、そう思う自分もメディアに操られてるってのがよく分かった。でもトランプは大統領になっちゃダメな人だと思うけど。2022/08/11
abs862618
1
面白かった。先日「FEAR 恐怖の男」を読み、次は「より高き忠誠」を読む予定だが、残念ながら背景知識が足りないので少しでも参考になればと思い。タイトルはトランプのロシアゲートだが、クリントンメール問題や米露零戦等、単にトランプとロシアが共謀という側面からではなく、出来るだけ双方向から問題を取り上げ、また事実に即して解説に徹しようとしているように感じられ、理解が深まった。また他にも単にリベラル系米メディア報道を日本向けに解説するのではなく、米メディアの現状について指摘している点も参考になった。2019/08/15