内容説明
昭和初期の渋谷では牛が普通に歩いてた? いつから漫画家の先生にはげましのおたよりを出してたの? 戦前の新聞の一面には広告しか載ってなかった? 昭和30年代にクールビズ論争が? 大正時代のダイエットブーム? 戦国と幕末だけが歴史じゃない。忘れられた名もなき庶民の身近な歴史・文化史を史料から丁寧に洗い直せば、日本の歴史はこんなに意外でおもしろい!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
竹城 俊之介
65
ヤヴァい面白い。なんでやろう?その秘密はパオロさんの目の付け所。「日本人が大好きな謝罪会見はいつ始まったのか?」「90年代の土下座ブームについて」「”先生”と呼ばれる職業・呼ばれない職業」「人前を全裸で駆け抜ける!?ストリーキングの歴史」「ネクタイの栄枯盛衰史(ノーネクタイvsネクタイ)」「結婚記者会見で”笑顔の絶えない家庭にしたい。”って言い出した人史」etc。……ナニコレしょうもない(褒め言葉)。コレは誰も調べねぇわw 調べることで見えてくる新事実。当時の様子が想起される庶民の歴史。楽しい読書でした。2024/05/11
アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯
45
謎のイタリア人?パオロ・マッツァリーノ氏(多分、日本人)が、現在信じられている様々なものやことを、昔の新聞や雑誌などの資料を用いて、別の視点で見てみたエッセイ集。先生、土下座、東京の街に牛?、新聞広告など、身近な庶民史を、わかりやすく解説した一冊。2017/01/24
傘緑
32
「現在に不満な人は、未来に期待せず、過去を美化して懐かしむのです。歴史の中でもっとも捏造されやすいのは、庶民史と文化史なんです」自称・戯作者、他称・土下座研究家のパオロさん。過去の朝日・読売新聞を軸に「土下座」「牛乳のニオイ」「先生という呼称」とニッチなテーマを調べていく。ところどころで入るツッコミと茶々と合いの手を笑いながら読ませていただきました。「思想家は、こんにゃくみたいに身をよじり、ぐにゃりぐにゃりと批判をかわす技に精通してる…」内田樹”先生”への批判の一端ですが、何か恨みでもあったんですかねえ?2016/11/01
壱萬参仟縁
29
2011年初出。学校で習う日本史がつまらないと思った人にも歓迎される内容。90年代、読売が朝日に先んじて謝罪会見を使うが、それまで釈明会見と称した。謝罪>釈明とするのは2001年度以降のこと(16頁)。視点が斬新。ふつうの日本人が気づかない点。土下座は明治期までは宗教儀式か偉人に向けられた恭順、畏敬の念をあわらす礼法だった(39頁)。今では出るところ出て裁判か、土下座か? 土下座なら無料で済むけども。明治・大正期の新聞に土下座謝罪とは新聞記事にほとんどないという(40頁)。 2014/11/15
ロア
28
パオロさんの事をイタリア人だと信じている皆さんには悲しいお知らせですが。。。パオロさんは日本人です♡(∩^ω^∩)2017/03/30
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