ちくまプリマー新書<br> ぼくらの中の発達障害

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ちくまプリマー新書
ぼくらの中の発達障害

  • 著者名:青木省三【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 筑摩書房(2018/08発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480688927

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内容説明

人とのやり取りが苦手だったり、こだわりが強かったり、発達障害とは病気なのだろうか? その原因や特徴、対処法などをよく知れば、誰のうちにもそれらがあることに気づくだろう。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夜間飛行

64
発達障害に自信と誇りを持とう! 発達障害は病気ではなく、その人なりの成長の仕方だから治すより応援すべしという。それは時に周りを変えさえする。例えば特別学級の子供達がバスの中で挨拶し続けた結果、乗客が言葉を掛け合うようになった例が紹介されている。うちの息子はダウン症で、生まれてくるだけでも大仕事だった。そのうえ白血病に罹って骨髄移植を受け、KO寸前のボクサーみたいに血痣だらけになって生き延びた。驚いたのは手足の爪が全部抜け替わった事だ。今11歳で言葉は喋れないが英雄だと思う。自分の人生を堂々と歩んでほしい。2014/06/25

みゃーこ

53
著者の目線が公平でいい。誰の中にも未熟な部分があり、また、お互いを100%理解し尽くすということは永久にできないことを思い出させてくれる。人間は「障害」という枠組みだけでは「症状」は分類できても「全人格」まで把握するのは不可能だが「合理的」「生産性」「効率」を重んじる現代社会と逆行する者を名付けて「発達障害」と呼び排除する流れになってしまった。個性を伸ばし、「障害」という特徴だけで片づけ思考停止することなくどこまでも「一人」として理解しようとする熱意が伝わってくる。2013/01/21

pulpo8

27
時と場合によって、発達障害的な特徴が出やすくなったり、そうでなくなったりする。これは定型発達の人も同じで、変動するものである、という視点は重要だと思う。診断した状況に応じても、発達障害か否かは変わってしまうのではないか。だから診断されたからといってレッテルを貼るのもよくない。終始優しさを感じる文章は好感が持てるが、当然上手くいったケースばかりを取り上げているので、綺麗すぎはしまいか、と少々不安に感じる。不幸自慢は一般的には嫌われるが、文字の上で吐き出すのはとてもいい事だと思うし、当事者の声の方が聞きたい。2016/08/13

Tadashi_N

24
こだわりにこだわりすぎないことが大事。人の気持ちの理解も、自分自身にバリアを作らないことも。2020/03/19

ぐっち

23
うちの子も自分も若干「グレーゾーン」な感じなので、このあたりの本を何冊か読みましたが、中でもこの本は割と共感できるなあと思いました。発達障害かどうかを判定するのではなく、定型発達の人でも似たような状況では、似たような行動や気持ちになることを説明し、本人や周りの人がどう受け止めて行動すればいいか、わかりやすかったと思います。2014/03/22

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