内容説明
長生きは喜ばしいことのはずなのに、人生百年といわれてもまるで希望が持てないのはなぜ? これからの人生に不安がいっぱいの小島さんが、傘寿を迎えた人生の先達、養老先生に率直な疑問をぶつけます。私たちはいつまで働き続けなければいけないの? 今の仕事は自分に合っているの? なぜ自分の気持ちをわかってもらえないの? 夫婦関係ってこれでいいの? 今とは少し違う景色が見えてくる、幸せに生きるためのヒントが満載です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きり
3
世間と折り合いが悪いと感じている養老さんと小島さんの対談。小島さんからの質問に養老さんが応える。お二方とも、世間一般でいう標準からは外れた人生を送っており、その言動には共通項も。かつて思春期の悩みであった“どう生きるか”という問題が、今や中年の問題となっている。それは、社会が安全安心になり都市化し、歳を重ねたとて人間力が育っていないから。生きることに必死だった昔、それは高等遊民のもつ悩みであったと。身体を動かすことが大事。自力で動くと脳が刺激され、外界を理解しようとする脳が育つ。興味深い話が多かった。2025/06/21
fukui42
3
「満員電車で友達はできない」「参勤交代制にすれば、田舎も活性化して、病んでいる都会の人たちが新たな人生を手に入れられる」「結婚は脳の計算ミスってぐらいに思えばいい」と、わかりやすい話も多かった。計算ミスねえw。お二人の息の合った対談(構成が上手いのかも)もまあよかった感じです。2020/07/12
Kenji Nakamura
3
ふむふむ🐈❗️2019/10/17
紙狸
3
18年刊行。養老猛司さんとエッセイスト小島慶子さんの対談。養老さんを「思慕」すると公言する小島さんが、様々なテーマを振る。養老さんは時にそれに乗り、時に乗らない。たとえば恋愛については、「僕は男女関係というのは基本的には扱わないの」とかたくなだ。常識に異をとなえる養老節が聞ける。新卒の就職内定率が高いことについて、「いいような悪いようなニュース」と言う。「だって若い人が既存の社会に易々と組み込まれるわけでしょ。結局、いまある社会が変わらないということを意味しています」と。賛成できなくても、刺激は受ける。2019/02/14
まさえ
3
シャルルボネ症候群って初めて知ったので、難しそうだけど今度「幻覚の脳科学」も読んでみようと思います。國分さんの「中動態の世界~」も読んでみようと思います、こっちも更に難しそうだけど^^;2018/07/15