内容説明
インドと中国にはさまれて仏教とヒンドゥー教の影響を受けながら多彩な歴史を歩んできた東南アジア。なかでも一二世紀に最盛期を迎えたアンコール王朝は、巨大遺跡と仏教美術で多くの世界遺産を誇る。本書はアンコール研究に半生を捧げてマグサイサイ賞を受けた著者がアンコール王朝600年の盛衰と人々の日常生活を再現し、多彩な東南アジア諸王朝の興亡を明らかにする。東南アジア諸国の歴史と現状を理解するための必読書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
かんがく
10
通史シリーズの一つであるが、東南アジア通史の記述はわずかで、著者の専門であるカンボジアについての詳細な記述が続く。著者は50年に渡り、カンボジアでフィールドワークをしているため、現地社会の様子や、内戦の様子など、地理書、現代史書としても読める。中国とインドの文化が混じり合いながらも、独自の発展を遂げていった東南アジアの姿がよくわかった。2019/11/08
ポルターガイスト
4
『興亡の世界史』は専門家にわりと好き勝手書いてもらって視野を広げるシリーズなのかなと思うのですが,そのせいで巻ごとの出来にかなりばらつきがある。この巻は日本であまり類書のないアンコール朝史という点で価値ある一冊だと思うが,タイトルと内容に大きな乖離があり,無理やり挿入したような東南アジア全体パートが機能しておらず,編集の手が必要だったのではないかと思う。2024/08/26
Yoji Ochiai
0
著者の専門であるカンボジア史を中心としつつ、東南アジアの歴史という高みまで鳥瞰しようとする意欲作。ただ、カンボジア史以外は、やや不完全燃焼気味。カンボジア史については、詳細で、著者の研究成果が存分に発揮されている。2019/08/25
Moish
0
著者により読みやすさが全く違う本シリーズ。今回は、どちらかというと読みにくい。硬い。まわりくどいし、同じことの繰り返しも多く、未編集感あり。ただし、アンコール朝のおもしろさは、それを補って余りある。あの魅惑的な遺跡群の時系列を理解するのは至難の技なので、カンボジアに行く前にこの本を読んでおきたかった。それにしても、東南アジア史研究は、まだこれからのよう。ねらい目な研究分野。2018/09/11
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