講談社文庫 海の碑

著者名：斎藤栄【著】

講談社（2018/08発売）

• ISBN：9784061360938

内容説明

自然開発か環境保全か？　自然の宝庫、鹿児島県志布志湾の工業開発をめぐり、意見はまっ二つに割れ、激しい抗争が続いていた。折しも開発反対派の野鳥学者・福島が現地で行方不明になり、彼は遠く離れた箱根の芦ノ湖で死体となって発見される。死体移動を謀った犯人の狙いは？　開発という最も今日的なテーマに、殺人の謎を交錯させた著者会心の傑作推理！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[kanamori]

☆☆★

2011/10/14

[如月光子]

鹿児島コンビナート建設・・・

[アヴィ]

古くて新しくもあり、新しくて古くもある公共事業と環境破壊の問題。社会派ミステリにとっては松本清張や水上勉以来の命題。本作はその王道をゆくミステリー。社会派な面が主題たが、死体に付着した動植物が解明のきっかけになったり、現代では考えられない郵便碁のやり取りに隠されたトリックなど、かなりよく出来ています。

2024/10/29