新潮文庫<br> 掲載禁止(新潮文庫)

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新潮文庫
掲載禁止(新潮文庫)

  • 著者名:長江俊和【著】
  • 価格 ¥605(本体¥550)
  • 新潮社(2018/08発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101207421

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内容説明

人の死を見るツアーに参加したジャーナリストが目にした異様な光景(「原罪 SHOW」)、マンションの天井裏に潜む歪んだ愛(「マンションサイコ」)。恋愛していたら決して読んではいけない戦慄作「斯くして、完全犯罪は遂行された」の他、不気味な読み味の「杜の囚人」と、どんでん返しに言葉を失う表題作「掲載禁止」。繰り出される謎と仕掛けに、一行たりとも目を離せない衝撃の作品集!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あきら

103
どの話も終盤に向けての怒涛のどんでん返しに、頭がついて行くのが大変でした。 その際に簡単に読み返せて、「ああ、この部分か」って追えるくらいの丁度いいボリュームの短編集でした。 長江さんの作品は二作目でしたが、好きな感じです。2022/04/09

Bugsy Malone

94
『出版禁止』や『放送禁止』とは少々趣きが違い、叙述トリックに重点を置いたイヤミス系な作りの短編集でした。どの短編もただでは終わらない事は分かっている。なので文章に気を付けながら勘ぐって読むのだけれど、つい夢中になって検証する間も無く最後まで読み切って『おあぅっ!』となってしまう。『出版・放送禁止』より謎は少なめでしたが今作も楽しめました。2018/06/07

キナコ

79
前作、出版禁止が面白かったので購入。今回は5つの短編。どの作品も人間の歪んだ側面を増長した感じかな。ホラーではあるが、どちらかというとヒトコワ系。作中の視点切り替えが上手く、途中読み返してトリックに気づく作品。一人称であったり、ビデオカメラからの三人称だったりと作風が多彩で飽きない。どの作品も満足できた一冊。2022/09/05

ちーたん

78
★★★★☆『出版禁止』以来の長江作品!5編のどんでん返し短編集!各話さらっと読めますが、またしても色々と騙されたw長江作品は読み終えた後、もう一度読み返したくなる趣向が凝らされているので面白い!特に表題作『掲載禁止』のラストにはきょとーんで(理解できず)読後、ネタバレサイトへ即Go!\_(・ω・`)コレ必須!結末を一応理解したつもりでも見落としてる伏線が結構あって、改めて作品の緻密さを感じる!騙され度は『掲載禁止』衝撃度は『マンションサイコ』巧い構成度は『原罪SHOW』!個人的に面白かったです!2019/06/14

HANA

74
わ、これは嫌だ。どの話もあるトリックが使われていて、そのトリックによってどれもこれも実に後味の悪い終わり方となっている。冒頭の人の死見学ツアー「原罪SHOW」は現在の科学捜査だと成立しない点が気になったが、嫌さは本書随一。後半三作品は『出版禁止』に通じるような著者独特の構造、存分に堪能できました。というか「掲載禁止」はその方向で突っ走り過ぎだと思う。一番面白かったのは「斯くして、完全犯罪は遂行された」かな。トリックに気を付けたつもりが、別方向から攻められたし。久々に後味の悪いイヤミス、堪能出来た気がする。2018/03/25

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