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内容説明
自称知識人の無知・無教養を白日に晒す。
“もっとも危険な論客”による11年ぶりの新作評論集。衆愚社会と化したこの国の、歪んだ言論状況を毒味たっぷりにあぶり出す。
たとえば、「支那」が禁止用語とされていることに、「差別語ではない」と反論。「日本人が『支那』と呼ぶのが差別なら、なぜ中国は欧米の『China』に抗議しないのか」と疑問を呈す。
〈イギリスでもポルトガルでもChinaは一貫して蔑視の文脈で使われ、支那侵略はほんの二十年前まで一世紀半も続いたのだ。支那はこうした蔑視に一度として抗議したことはない。その一方で、日本にのみ「支那」使用を禁ずる。理由は、欧米崇拝と日本を含むアジア蔑視だ。最も恥ずべき差別意識がここにある。 そして、日本人の卑屈さ。世界中で差別者が被差別者に謝罪した例は、残念ながら多くない。しかし、差別されている方が差別している方に謝罪している例は、日本以外に一つもない。「差別されてごめんなさい」という異常な言語空間が形成されている。〉
自称知識人の無知・無教養が、いま白日に晒される。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
さて読書の秋が来たよ寺
64
呉智英の新刊。週刊ポストの連載と雑誌に発表されたものをまとめた時評集。山本夏彦は「作者は十年一日同じ歌をうたうもの」「世にニュースはない」という名言を残したが、呉智英のこの本を読んでいて、ずっとその言葉が浮かんでいた。呉智英もまた、十年一日同じ事ばかり言っている。どんなニュースを扱っても、さすがいつもの呉智英である。世にあるニュースは、固有名詞が違うだけで、繰り返されるよくある話(©ポルノグラフィティ『サヴダージ』)。だから同じ歌が出る。そしてファンは同じ歌を喜ぶのである。もちろん私は呉智英のファンだ。2018/08/15
ビイーン
32
この本は面白いなあ。辛口なご意見はその通り。呉智英さんのファンになった。確かに右も左も自称知識人や言論で飯を食っている方々の劣化が目立つわな。2019/03/25
阿部義彦
21
小学館新書新刊です。「バカにつけるクスリ」の呉智英さんが週刊ポストで連載記事を中心にまとめたもの。土人=土着の人、何で使っていけないのか私も未だに分かりません!言葉に拘る著者だけに第三部「狂暴なる言論」が真骨頂でした。2018/08/04
六点
19
呉智英のコラム集である。ここ10年近く著者の著作を読むことはなかったのだが、「必ずや名を正さん」とす著者の筆力は健在であった。著者の大衆社会批判は、遂に社会が追いつきつつあるのかと、20年以上愛読しているぬこ田にとっては驚きを禁じ得ないものがある。そして読後しみじみと20ん年間変わらぬ感想を持つのである。「右も左も馬鹿ばかり」と。2018/10/13
犬養三千代
18
呉智英らしい一冊。些細なことなんだけどひっかかることをズバリ指摘していて心地良い。。「土人」は差別用語ではない。朝鮮人の名前の読み方の変な点。伊藤博文の暗殺。沢山の本が紹介されているので15冊ばかり読みたい本が増えた。2020/01/16
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