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内容説明
世界を救う“奇跡の薬”は日本人が生んだ。
ガードナー国際賞、ラスカー臨床医学研究賞、アルパート賞、ウィーランド賞……海外の著名な医学賞を次々に受賞し、日本人初の全米発明家殿堂入りも果たした農学博士・遠藤章。その遠藤博士が世界で初めて発見したのが、コレステロール値を下げて心疾患や脳梗塞の発症を抑える高脂血症治療薬「スタチン」だ。この“世紀の薬”は、いかに生まれ、どのような運命をたどったのか――。
“ノーベル賞に最も近い日本人”の1人とされる遠藤博士による新薬誕生のドラマから製薬・医学界の熾烈な開発競争までを描く“奇跡の創薬”物語。
本書には、多くの日本人の心に響く遠藤博士の言葉が並んでいる--。
「自分の将来を決めるのは自分だけしかいない」
「挑戦するなら、大きなこと。社会的関心も大きいものから選びなさい。夢はタダだから、大きいほうがいい」
「今の時代、お金が大事といいますが、人が本当に生きる喜びや価値を見出せるのは、使命感を持って世の中のためになることをやった時。私は、日本の会社や日本のためというより、世界中で必要とされているからやろうと考えて挑戦してきました」
「人のいやがることに、大きな発見があることが多い」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kitten
8
図書館本。遠藤さんのスタチン発見の話。遠藤さんの人生を追いかけていて、伝記に近い。今では当たり前のように使われているスタチンだけど、たしかにこれがない時代はコレステロール高くてもどうしようもなかった。初めのスタチンはラットに効かなかったので軽視されていたが、諦めずに研究を進めた遠藤さんの粘り勝ち。スタチンに救われた命は数多く、確かにペニシリンに匹敵するかも。ノーベル賞取れなかったのが不思議。2021/08/08
Kentaro
3
ダイジェスト版からの要約 『ML‐236Bは、ラットのコレステロールを全然下げなかった』と連絡があった。ラットに効かないものはヒトにも効かない。遠藤はあきらめられず、さまざまな文献を読み漁った。研究員で獣医師の北野訓敏がニワトリを使って動物薬の病理試験をしていること、翌月には試験が終わることなどを知った。遠藤はそのトリを処分する前に投与してみてくれないかと頼んでみた。ML‐236Bを投与したメンドリの血漿コレステロール値は34%下がり、中性脂肪は45%も低下していた。今世界で3兆円の売上がある薬になった。2018/09/11
みか
2
こんな凄い方が農工大にいらっしゃったなんて、全然知らなかった…。 ノーベル賞、とって戴きたいです。 それにしても、天然物からの探索は夢があるなぁ。2019/12/23
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