日本経済新聞出版<br> 燃えよ左腕 江夏豊という人生

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日本経済新聞出版
燃えよ左腕 江夏豊という人生

  • 著者名:江夏豊【著】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 日経BP(2018/08発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784532176402

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内容説明

人一倍遊び、人一倍野球に取り組み、常に逃げずに真っ向真剣勝負。
プロ野球黄金時代、“最強の敵役”としてライバル球団ファンをも魅了した伝説の左腕の苛烈な生き様。

中学では「やんちゃな少年同士の決闘が日常茶飯事」で、高校からは「弱い球団で巨人など強い者を倒すことを生きがい」にし、「三振か四球か」ノーコンでカーブもほうれぬままドラフト1位で阪神入団。契約金は「800万円の札束を見てみたかった」と一括現金でもらい、プロに入ると「勝っては繁華街に繰り出し、毎晩お祭り騒ぎ」「もらったらもらった分使って、人よりいいものを食べ、いい服を着て、いい女性と付き合う。これぞプロ野球選手ではないか」。奪三振記録は「取るなら王(貞治)さんしかない」と実行し、甲子園伝統の一戦、巨人・阪神戦では逃げずに真っ向勝負。縦ジマのエースは“最強の敵役”として巨人ファンをも魅了した。南海移籍後は、野村克也監督に「野球界にいっぺん、革命を起こしてみろよ」と言われ、意気に感じてストッパーに転向、これが広島移籍後にあの「江夏の21球」につながったのか。日本ハム移籍後は、複雑な家庭環境で育ったがゆえに大沢啓二監督に「父」を見て奮闘。最後は大リーグに挑戦し引退。個性派が影を潜め、選手が平均的になってしまった現在の管理野球に苛立ちながら、今も野球解説の現場に立つ――野球のロマンを追い求め、独得の美学をつらぬき通す男の履歴書。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

136
図書館の新刊コーナーで見つけて、巨人VS中日戦を観ながら読みました。ほとんど知っている内容でしたが、江夏と衣笠が仲が良かったというのが、意外でした。衣笠が亡くなったので、本書を出版したのかも知れません。全盛期の江夏がMLBに行っていたら、どれだけ活躍出来たでしょうか?2018/09/16

再び読書

29
特に目新しい発見は無かったが、やはり江夏は凄い。強い巨人に立ち向かった、いや野球そのものに立ち向かった彼の存在は今なお大きな物がある。V9阻止がかかった登板の前日の阪神のフロントの言葉に怒りが滲む。誰のお陰で飯が食えているのか?それと広岡の器の小ささに哀れみを覚える。自分を律しない管理野球が存在するのだろうか?指導という名の暴力も当時の世相を感じられて興味深かった。今なら大問題で、星野も今なら監督として成功する前に退陣させられていたでしょう。 また最後の衣笠への追悼は胸を打たれる。2022/04/10

aloha0307

20
オールスターゲームでの9打者連続三振、王 長島との対峙etc 手に汗握ってTVに齧りついてた昭和40年台を思い出す。その後、南海ー>広島へと移籍。江夏を江夏たらしめたのは、卓抜純粋なプロ根性であったことを知りました。ここまで書いていいの? という箇所もちらほら 楽しめました☺2018/09/01

Yutaka Matsuzawa

13
劇画や漫画かと思えるようなエピソードが満載。江夏豊の履歴書。私の記憶は広島以降の江夏しか無いが、近鉄との日本シリーズ「江夏の21球」はテレビで観たので覚えている。小学生の私と父親でこんな事があるのかと興奮したのが懐かしい。この本は江夏がどんな人に出会い影響され、どんな事に気付いたのか、自分の考えをどう頑なに貫き通したかがよくわかる。出てくる選手が皆懐かしく、それぞれのエピソードがまた面白い。V9時代の巨人に歯向かう阪神の江夏。見たかったな。昭和40年代50年代にプロ野球を観ていた人には楽しめる本。◎2018/10/08

ライアン

12
日経新聞の「私の履歴書」をまとめたもの。古き良き時代だったんだなあと。衣笠氏の訃報を受けて最後に衣笠氏との想い出を綴っているのもまた良いです。2018/09/18

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