日本経済新聞出版<br> タネが危ない

個数:1
紙書籍版価格
¥1,760
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

日本経済新聞出版
タネが危ない

  • 著者名:野口勲【著】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 日経BP(2018/08発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 480pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784532168087

ファイル: /

内容説明

手塚治虫『火の鳥』初代編集者となり、我が国で唯一、固定種タネを扱う専門店三代目主人が、日本農業を席巻するF1(一代雑種)技術が抱えるリスクを指摘、自家採種をし、伝統野菜を守り育てる大切さを訴える。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Aya Murakami

101
自然栽培でおすすめされている本なので他館から取り寄せてよみました。 ミトコンドリア異常の雄性不稔(花粉ができない株)をつかったF1種…。F1というと高校生物の時にエンドウの遺伝の法則問題にでてくるワードなので「実質無害な牧歌的なものでしょ」と軽く考えていましたが、ミツバチの大量失踪の話を絡められて不安になっていた。さらに種ができないターミネーターテクノロジー…。あまり生命をいじくりまわすのは得策ではないという話。2022/05/12

zero1

66
野菜は安全か?F1と呼ばれる一代限りの種を使った農業に警鐘を鳴らす。実家が種苗屋を営んでいた著者は手塚プロに入り、代表作「火の鳥」の編集者に。その後30歳で家業を継ぐ。固定種と交配種は何が違う?ミツバチの激減は何を意味する?農作物に放射線を用いること、遺伝子組み換え作物などにも言及。読めば分かるが、今の農業はかなり無茶なことをしている。種を独占する企業の野望など「沈黙の春」(カーソン)のテーマは残念なことに現代も生きている。農業は何が自然か?自殺遺伝子と人間の精子が減少している点など検証が必要だ。2019/10/05

あじ

62
現在市場に流れている種のほとんどがF1種で、生育が早く姿形が均一で出荷向きなのだそうだ(一世代限りの命)。一方固定種は出来栄えに個性(差)があるが、味が凄ぶる良いらしい(世代を繋ぐ種)。スーパーに並ぶ小松菜はチンゲン菜やタアサイの掛けあわせ。本来の味とはかけ離れているとか。家庭菜園でF1種の野菜を収穫したとしても、それは別物だと知りショックを受けた。著者はミツバチの大量死を、F1種に結びつけ仮説を展開していて興味深い。スーパーの野菜を口にしている私たちに、影響はないのだろうか?考えさせられる1冊でした。2016/02/14

@nk

46
タネは凄まじい生命力を持ち、なんとも健気な存在なんだろう。そんなタネを操るまでに至った人間の知恵は、もはや後戻りできないところまで踏み込んでしまっている。飢餓を救い、増え続ける人口を賄うには画期的だった数々の発見は、同時に自然の摂理を狂わしながら、工業化された農業を生み出した。科学技術の発展による功罪として、この「タネ」に関しても大きく注目されるべきであり、多様性を唱える場面でも、固定種からの収穫物などは、同様ではなかろうか。ただし、交配や雄性不稔の抽出ましてや遺伝子操作となれば、植物とは言えど、⇒2022/02/12

ume 改め saryo

36
タネが危ない=人類が危ない。 非妊性じゃないにしても1代限りの種がどれほど危ないか。具体的に人体に証明できないのがくやしい。 TPPなんて議論している場合じゃないだろうに。 せめて自分は有機認定された農場の野菜をなるべく多く食べるようにしようと思う。2014/04/03

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4021594
  • ご注意事項