日本人のこころの言葉 鈴木大拙

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日本人のこころの言葉 鈴木大拙

  • 著者名:竹村牧男【著】
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • 創元社(2018/08発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784422800721

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内容説明

日本が世界に誇る宗教哲学者・鈴木大拙は明治3年(1870年)に生まれ、若くして禅の奥義を体得、27歳で渡米して10余年にわたって仏教活動を展開する。戦後も欧米の多くの大学で講義をするとともに、一流の思想家や哲学者と交流しながら、95歳で没するまで仏教の人間観や世界観を広め世界から注目される。禅や日本浄土教に基づく広く深い思想から発せられた言葉を、膨大な著作や同時代に生きた人々の証言から選んで解説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ykshzk(虎猫図案房)

16
「即今、此所」(=今、ここ)に集中することが、いま本当に難しくなっていると思う。必要無いのに、何故かスマホに手をのばして、外界(しかも狭い)を見てしまう。それはとても危険な状態だと思う。昨年来「主客未分類」について考えていて(しばらく答えに至れる気がしない)今年も引き続き自分のテーマにしたいと思っている。鈴木大拙の言葉を抜き出して解説してくれている本なのだけど、感想を書く力量は今の私には無し。近くのお寺に座禅に行こうと思えば行かれるのだけど、未だ無理。座禅に行った自分、に満足して、答えから遠くなりそう。 2022/01/05

trazom

10
鈴木大拙の生涯と思想のエッセンスをコンパクトにまとめた密度の濃い一冊である。大拙がキリスト教に関して語った言葉を拾い出すだけでも面白い。主客未分以前を「光あれ」と関連して把握したり、仏教は往相と還相の双方向あるのに、キリスト教は一方向への直線であると批判している。また、禅の修行を積んだ大拙であるが、彼の思想の中心である事事無礙法界や即非の論理が、華厳思想や浄土教から大きな影響を受けていることが実感できる。日本的霊性の知性的方面に現れたのが禅であり、情性的方面に現れたのが浄土教だという整理は正鵠を射ている。2018/10/17

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