内容説明
古代より幾何学的な真理の中には、宇宙の謎を解く鍵と神の啓示が潜んでいると考えられてきた。人々は探求し、そしてその探求の成果を神々への捧げ物である神殿や、神殿を彩る装飾、絵画、都市の設計などに生かしてきた。いつしかその秘儀は忘れ去られたが、ルネサンスなどの節目の時代に驚きとともに再発見されてきた。本書は古代エジプト、ギリシア、古代イギリス、イスラムなどに例をとり、不思議な幾何学を科学する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
em
24
この本に書かれているのは神聖幾何学というものらしい。たとえば宗教美術やウィリアム・モリスのような装飾に利用されるパターン。数学センスが壊滅的な私からすると、この世界に存在する数と形がこんなにも美しく寄り添っていることにまず驚かされる。視覚的、聴覚的な美が伴うことの不思議。世界がこんな風に見えていたならと考えると、数秘術や暗号に陰謀論、森羅万象に暗示や啓示を見出す人がいることにも少し納得してしまいそう。それにしても、これを理解するために義務教育の苦痛な時間があるのだと、あの頃に知っていたら……。2019/02/08
あっくん
6
幾何学って小難しそうだ、と思いつつ手にしたけど、説明も明瞭で面白かった。そしてなんと奥行のある世界だろうと思った。幾何学模様を書くのに使うだけのものとしか今まで捉えて行かなかったけれど、形而上学や音楽にも繋がっているとは。2017/12/25
カッパ
3
掲載されている図形の美しさに惹かれて読了2025/07/25
くまこ
3
きっかけは、カバー裏のウィトルウィウス的人体図。『ダ・ヴィンチ・コード』をパッと思い出した。本書は、著者が言うように、コンパスと定規で実際に作図していった方が楽しく遊べます。罫線の入った大きめのノートがお薦めです。面倒なら、トレーシングペーパーで写しちゃっていいかも。正六角形の簡単な作図法は、円を描き、円周上の一点にコンパスの針を刺し、ちょんちょんと6回交点を作るもの。円の半径と正六角形の一辺が等しくなります。2012/12/21
sugu
2
さらっと、色んな模様を見て楽しんだ。2025/02/20