内容説明
純朴な青年が駆けた修羅の道。
天皇に最も信頼された男がなぜ「逆賊」といわれたのか。
忠誠と裏切り、狂瀾怒濤の人生を描き出す――!
目次
はじめに
第一章 激動の嵐
第二章 舞台は京都
第三章 会津から見た新選組
第四章 京都大激闘
第五章 孝明天皇の死
第六章 鳥羽伏見の激闘
第七章 無念の帰郷
第八章 流罪
第九章 意識改革
第十章 最後の蜂起
終 章 私の容保論
おわりに
松平容保 略年表
参考文献一覧
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KM
2
明治維新を幕府側の会津藩の視点で語られる本だった。幕末会津の側からの視点で書かれた本がなかったので新鮮でした。 内容は、藩主松平容保を軸に展開されており、最初は美濃の高須藩から始まる。 松平容保をはじめとした会津藩の人は、主君に支える意識が高く、幕府及び孝明天皇に支え続けた上により一番の被害を受けたと言える。この特性は会津の文化であろうというのが想像できるが、松平容保はもともと美濃の出身でありながら環境に触れ、会津の文化に染まっていったのだろうと思う。 2025/11/22
ギズモ。
1
新選組や徳川慶喜の事については知ってる事は多いけど、京都守護職の松平容保(会津藩)についてあまり知らないことに気づいた!新選組好きとしては外せない人物なのに…私は本のタイトルほど、会津藩や容保さんは朝敵とは思っていなかったけど、皆はどうなんだろ?もっと他にも策を練る汚い輩はいる。2022/10/31
不健康の徒
1
戊辰戦争、なぜ京すなわち日本の中央の警察をしていた会津藩が、日本の中央に潰されたのか。 この疑問を一人の男の生涯を通して伝えてくれる一冊。 不運な境遇、数々の過ち、たった一つの運命、その中で真面目に実直に生きた松平容保公ならびに会津藩士に、もはや同情せざるを得ない。 彼ら会津の魂が安らかに眠らんことを。2020/03/19
武隈
1
幕末の会津藩がどんな状況で「朝敵」になっていったか、改めて判りました。様々な悲劇があった訳ですが、容保だけでなく上層部の甘い認識や判断が引き起こしたとも言えると思えました。まるで、昭和初期の日本のようです。歴史にタラレバはご法度ですが、いろいろ考えてしまいました。2019/07/15




