内容説明
ファンドマネージャーとして活躍していた深尾真司は、2008年に起きた世界的な金融危機ですべてを失い、コンビニの雇われ店長として働いていた。ある日、そのコンビニで行き倒れていた少女・彩弓を助けた深尾は、彼女に亡くなった自分の娘の姿を投影し、面倒を見ることに。彩弓は将来を嘱望されたバイオリニストだったが、病を抱えて右手の神経を失おうとしていた。彼女を救うべく深尾は、かつて憎しみさえ抱いた金融市場に再び飛び込んでいくことに――。 リーマンショックから今年で10年。経済小説の旗手が挑んだ「生への物語」。 解説・倉都康行
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Walhalla
29
幸田真音さんの作品にしては、珍しいタイプの作品ですね。主人公は元ファンドマネージャーということでしたが、著者お得意の経済小説の香りは少なめで、ヒューマンドラマといった仕上がりになっていました。夢も希望も失って転落してしまった2人ですが、もがきあいながらも、生きる力を寄せ合う姿がとても良かったです。少なめと言いながらも、リーマン・ブラザーズ・HDの経営破綻のことや、証券取引現場のヒリヒリするような緊張感など、いつもの著者の作品の楽しみ方も用意されていて良かったです。2023/05/16
Syo
19
いいなぁ2022/05/24
一五
10
なんか辛い話。幸田さんだしマネーストーリーでもあるが、そこらはさっぱり“?”でトホホ。深尾と行き倒れ娘との関係をなんと呼ぶんだ?2021/04/20
yamakujira
5
男子が美少女を拾うというラノベにありがちな設定でも、拾ったのは50歳を過ぎた疲れた男で、拾われたのはナナフシのように痩せた20代の女性だから、ラブストーリーじゃなくて、ふたりの再生の物語だった。勤め先が倒産して妻に逃げられコンビニバイトで食いつなぐ男が、庇護する存在を得て元気になるってのはわかるけれど、再就職がうまくいきすぎて白けるな。まぁ、金融市場を描きたいみたいだから、さっさと復帰しないと物語が作れないから仕方がないのか。ナナフシに譬えられた彩弓の予後が不透明なままのラストは重苦しい。 (★★★☆☆)2019/11/06
スプリント
5
先がとても気になるストーリー展開でした。 ハッピーエンドを願いながら読み進めました。2018/09/03




