内容説明
メンチカツ、すき焼き、昆布茶……シリーズ第三十八弾!
コロモで囲まれ、油で揚げられ、団結を深めた肉たちのミッシリ感。
あのサイズには、意地と面子がかかっていた! 今回も大満腹!
メンチカツはコロッケよりも立場が弱い。
不公平だと思う。
メンチカツ一個をほぐしたら何十個分のコロッケが作れると思ってんのかッ――
真面目なメンチカツの報われなさを嘆き、
健康の敵として疎まれる角砂糖への恋心を募らせ、
見栄でラーメンスープをちょい残しする自分に煩悶。
大好評の食エッセイ第38弾!
解説・小宮山雄飛
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
s-kozy
63
はいっ、安定のシリーズ、今回も楽しませてもらいました。「すき焼き、廃墟となる」「ボートに乗ったお魚」「昆布のような人なりき」「煮干たちよ」「ハンバーグの災難」「食べる前に見よ」などなどタイトルだけでも面白いではないか。あと何年楽しませてもらえるのか?まだまだ続けてもらいたいなぁ。そして、時折り生まれてくる「人間は転ぶ」のような傑作。もうたまりまへん。2018/08/21
乱読亭AKIRA@晴釣雨読🎣
44
庶民的な食べ物を面白おかしく表現した食エッセイ。こんなに食べ物に探究心・好奇心を剥き出しにしている人はなかなかいないと思いました。どのお話も、言われてみればそうだな〜と思い、クスッと笑えるものばかりです。私の中のお気に入りの点は、メンチカツや豆腐、昆布茶など「庶民的」な食べ物だけを扱っているところです。高級料理の食エッセイは馴染みが薄いので、どうも苦手です。(^_^;)本作はシリーズ物のようなので、他の作品も読んでみようと思います。2019/05/06
えむ女
40
出ると読まなくちゃいけない習慣ができてるシリーズ。「豆腐だけで一食」同感。「出し汁カフェ」行ってみたい。「パンにバター」あるある。「焦げ目を見くびるな」明日ご飯に焦げ目をつけよう。2018/08/09
シナモン
16
購入本。図書館にもあるだろうけど、買わずにはいられない、手元に揃えておきたいお気に入りのシリーズ。東海林さん、今回も細かいところをよーく観察しておられます。そして文章が面白い。読んでてニヤニヤ、クスクスしちゃいます。個人的には「クッキーの苦しみ」「パンにバターというけれど」が好きです。一冊読んでお腹いっぱい。あー面白かった。ごちそうさまでした。2018/08/29
kousei
13
長旅移動中に読了。日本食が恋しくなる、どこから読んでも名人芸。2019/05/04