内容説明
「恋色」は複合語です。「恋」と「色」、それぞれの単語以上に意味をふくらませたり、まったく違った意味になったり……本書はそんな成句や複合語を紹介しています。「恋力」「魂合う」「ささめごと」「風の手枕」「雪化粧」などなど、恋に関連する言葉ばかりを集めてみました。ときめき、わくわく感、せつなさ、寂しさ、別れのつらさ、新たな決意など、別々の二人が出会って、そこから新しい世界が広がっていく……。言葉も人も1+1が2ではないこと、しかも無限な可能性を秘めていることを物語っています。これらは恋をしたときに限って感じるものではありませんが、恋のシーンでより鮮明に心を染め上げることを日本語の達人:山下景子は教えてくれるのです。恋をしている人も、していない人もすてきな恋色に染め上げる珠玉の言葉集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
leaf
3
個人的には「恋力(こいぢから)」という言葉が素敵だなあと思った。恋のための労力や努力のこと。たぶん、綺麗になろうとするとか、好かれようとするとか、そういうことだと思うのだけれど。こういう言葉をあてはめてみたらとても素敵なことに思える。日本語って奥深いなあ。2013/01/12
こまち
2
もっと知りたくなる。 もっと好きになる。2018/12/06
ハル
2
芽がふくらむから「張る」、万物があらわれ起こるから「発る(はる)」、晴れの日が多いから「晴る」、年が明けるから「開る(はる)」、畑を開墾するから「墾る(はる)」…。春の語源。前向きで力強くて、希望を感じる言葉だ。2013/03/30
Asami Terada
2
古典にふれた時、「あ、この言葉、今でも使う!意味わかる!」と嬉しくなることないですか?この本はそんな嬉しい発見がいくつもできます。「この言葉はこういうルーツを辿ってきたのね」という言葉の軌跡がわかります。日本語、大切にしたいなぁ~2012/11/04
ruri
1
涙雨。悲しいときにだけ降る雨のこと。 他にも美しい言葉がたくさんあって 読んでて疲れが癒えた2017/01/29