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内容説明
老練なイギリス外交の背後には、常にインテリジェンス活動があった。古くは16世紀のエリザベス王朝の時代からイギリスは秘密情報活動を続けており、映画「007」で有名なMI6は20世紀初頭に活動を開始し世界中に名を馳せた。そしてチャーチル首相は毎日のように届けられる暗号解読情報を「私の金の卵」と呼び重宝したのだ。本書は、近年公開された20世紀前半のイギリス情報関連史料をもとに、1940年代のイギリスが、対日極東政策を推し進めるにあたって、インテリジェンスをいかに活用し、外交成果に結実させたのかを明らかにする。1941年2月のイギリスでは、日本南進による「日英戦争」の可能性が大々的に報じられ、日英関係は一触即発の状況まで追い込まれる。そのときイギリスは、いかに日本の南進を抑止し、また極東問題に距離をおくアメリカを引き込むことに成功したのか?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くりのすけ
4
イギリスがインテリジェンスを外交に活用し、米国を引き入れ第二次世界大戦に勝利できたかが分析されている。太平洋戦争に至る道をイギリスの情報外交という視点から観察しただけでなく、世界史を知る上での一冊としても読み応えがあった。そして、大量の情報を収集する現代でも役立つ一冊かもしれない。2013/12/04
中島直人
2
(図書館)読了2020/07/18
ELW
0
博士論文っぽいなぁと読み進めていたら、巻末に博士論文に加筆・修正とあり、納得した。Government Code and Cypher Schoolは寡聞にして知らなかった。頭文字だけでなく、ちゃんと記載して欲しかった。イギリス外交の硬直化という章があるが、それで、アメリカの対日共同対処を勝ち得たのだから、ネガティヴな表現にしなくてもいいのではとも思った。当時のイギリスの日本観はだいぶん ヒドイが、これでイギリスと日本が戦後なんとなく付き合えているのが不思議。2016/06/20
ばく
0
太平洋戦争前夜のイギリスの対日外交を例に,諜報活動が政策決定にどれだけ影響を与えるかを描いた本.2013/07/17
Hiroshi Minami
0
イギリスのインテリジェンスを舐めてはいけない、ということが、当時の日本指導者には理解を超えたことだったのだろう。イギリス側だけでなく、日本の大本営などにいた方々の回顧録なども併せて読むことで、理解は深まるだろう。2012/10/10
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