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内容説明
大胆な業態転換で顧客を「捨てた」企業は生き残り、顧客を大切にしすぎる会社は潰れてしまう。通販会社の実態は金融業で、いったい「本業」って何? 経済学は物理学など<科学>にあこがれ、机上の空論になっていないか。「人間はAIにできないことをやれ」という「理想論」が見逃していること……。
経済・ビジネスをめぐる言説には「きれいごと」「建前の話」が多すぎて、私たちの本質を見る目を濁らせていないか。誰もが薄々感じながら、なかなか言い出せなかった「不都合な真実」を多くの研究などからひもとく知的興奮の書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
BluePlanet
9
★2.5(3.09)2018年7月発行。本屋で立ち読みした時は、すごく面白そうに見えたが、実際読んでみると結構固い話で経済学、特に行動経済学に興味がないと読んでもつまらないかもですね。 感情が理性より優位に立つ現代において、経営者や起業は、「世界観」と「共感」がキーワードになるというのは、納得です。ノーベル経済学賞が1968年に創設されたとは知りませんでしたが、確かに他の自然科学のノーベル賞とは異なり、それが今後の医学や科学の発展に活かされるのではなく、あくまで過去を分析した結果の権威でしかないですね。2018/10/21
なななな
9
ちょっと話が難しそうになると、割と最近のトピックスで説明してくれる親切な本です。2018/07/25
K
3
会社の存続…は手段なのか目的なのか?富士フィルムとコダックの話は興味深かった。2019/02/26
こちょうのユメ
2
過去の経済学は人間をモノとしてあつかってきた。数値と理論だけで説明しようとした。だから政策が現実と乖離して、効果が思ったほど出ていないのだ。著者は、経済は人間の感情で動いている、と言いたいのだろう。いま行動経済学が注目されているのはそのせいだ。だって株価や為替は、世界情勢の動き、多くの人間の不安や安どの感情で上がり下がりしているからね。人間の気持ち、行動経済学。2019/08/13
telephone
2
人間の動物性等を踏まえて考えることが大事、といったとこか。実感として共感できる。AI、経済学、心理学、企業経営等、広範囲な内容が平易に語られており楽しめた。2019/08/18