名もなき王国

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名もなき王国

  • 著者名:倉数茂【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • ポプラ社(2018/08発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784591159309

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内容説明

「あの時以来、僕は伯母の『王国』の住人でありつづけているのです」 売れない小説家の私が若手作家の集まりで出会った、聡明な青年・澤田瞬。 彼の伯母が、敬愛する幻想小説家・沢渡晶だと知った私は、瞬の数奇な人生と、伯母が隠遁していた古い屋敷を巡る不可思議な物語に魅了されていく。 なぜ、この物語は語られるのか。謎が明かされるラストで、世界は一変する。深い感動が胸を打つ、至高の“愛”の物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

85
迷いこむ文学の森…振り回され…ぐるぐる…ってか、わけわかんない…意味わからん…所々は、ハマるも、さらーっとつまんなくて、飛ばし読み。苦手タイプ。結論、最後の最後、単純な話だったという笑 解説必須。うーん外したな笑 王国の瞬との話は、序盤は良かったけど。合いませんでした。2023/05/15

mocha

74
作中作がバックボーンの物語を侵食し変容させる。読み進めるほどに虚実が曖昧になり、幾度も現れては消えるモチーフが万華鏡のように違う模様を見せる。いや、そもそも〈実〉なんてないのだ。著者プロフィールすらもこの物語の一部なのかもしれない。2020/06/01

keroppi

63
物語を紡ぐということは、王国を支配すること。そこでは、事実も事実でないことも、想像も創造も理想も自己嫌悪も、愛も裏切りも、嫉妬も欲望も、過去も未来も、自分の筆のまま。何が事実で何が虚構なのかも関係なく、物語という病に憑かれた人間たちの物語。この不思議な物語に、私も迷い込んでしまった。2018/12/28

いたろう

62
著者初読み。冒頭、三人の主要な登場人物がいる、として、著者の私、友人の若い作家、澤田瞬、その伯母で伝説の作家、沢渡晶の名前が挙げられ、三人それぞれの話の中に瞬と晶が書いた小説が挿入される。その小説がまた、現実世界と繋がっているようないないような。これらは現実なのか、創作なのか、はたまた時間軸が繋がらない平行世界の別物語なのか。それは幻想譚であり、SFであり、サスペンスであり、我々は、ただただめくるめく物語の渦の中に放り込まれる。そして、ラストで一気に変容する小説世界。著者による巧妙な仕掛けにうならされる。2018/10/14

南雲吾朗

53
「これは物語という病に憑かれた人間たちの物語である。」沢渡晶という作家と、その作品をめぐる話。現実と虚構が入り混じり混沌とした感じで話は進んでいく。思考は言葉を扱う人間だけが廻らす言葉遊び。胡蝶の夢を彷彿させる。個人的には面白く読めた作品。2018/08/27

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