内容説明
成功したければ、成功した人の実体験からその行動と考え方を真似することが近道である。巷ではその手の本が数多く売られており、わたしたちはすぐにその知識を得ることは可能であろう。しかしそれを実践し続けることは、至難の業であると言わざるをえない。
では成功するためにはどうしたらよいのか。かのアリストテレスが「我々は反復の産物である」というように、習慣にすることが大事なのである。持って生まれた気質や癖にとらわれるのではなく、成功した人のやり方や行動、逆に言うと、失敗した人たちがやらなかったことや途中で諦めたことを、習慣になるまで続けたことに尽きるのである。
本書は、教科書的に「良い脚本の書き方」の技術を教える従来の脚本術とは違い、脚本家の執筆における態度や心構えなど、成功を収めた22人の脚本家たちが励行する、最高のストーリーを書くための<習慣>を伝授するものである。本書を読めば師弟関係にならずとも、脚本の最高の師匠から書くことの一助となるやり方を盗むことができるだろう。
個別のインタビューを並べるのではなく、テーマごとに整理して101の具体的な行動を挙げて構成されているため、その核心が見つけやすく実践しやすい。職業脚本家として一本立ちし、世界に一つしかない脚本を書けるようになれるのか、あとは行動あるのみである。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
eirianda
16
代表作がある脚本家ですら、企画がボツになったり、途中で解雇されたりと軽んじられる映画大国アメリカの脚本家の地位は低い。ハリウッドには掃いて捨てるほど脚本家志望者がいて、映画にならない書上げられた脚本があって、そこで食べていけるのはすごいこと。しかし、夢の仕事の現実は厳しい。自分の書いたものが批判されボツになり自尊心ボロボロ…これを何度も体験すると落ち込みは15分で、あとは次の作品に向かって気持ちを切り替えられるとか。逞しい。私も面の皮を厚く生きたい。そしてとにかく書く。これが創作の神様にしがみつく方法か。2017/01/16
チワ
9
上手くなりたければとにかく書け、ということ。読みながら一つ書き上げられたのが良かった。 沢山の先人たちの言葉が書かれており、やる気の出る一冊。2022/02/18
ヨクト
7
良書。脚本を書くための技巧ではなく、脚本を書き、脚本家になるための習慣や心構えをハリウッドで活躍する22人の脚本家・プロデューサーが紹介してくれる。書くことに疲れたり、悩んだりしたときに読むと自分を見直すことができるかも。2012/09/25
Pustota
6
副題に「創作の神様との付き合い方」とあるが、創作の神様は待っててもやってこない、とにかく書く、書いていない時も書くことを考える、それしかないということらしい。情熱が全て、シンプルで力強い真理である。でもそれを維持するためには、時に自分を甘やかしたり、人生を楽しむことも必要だと言われていたのが印象的だった。ハリウッドの脚本家に特化している部分も多いが、脚本家に限らず仕事や様々な創作にも通じそうな面もあった。2024/12/24
百鉄
6
世の中に脚本の技巧書の類は数あれど、本書のように心構えを書いた本は珍しい。読んでるだけで、創作意欲が刺激される!! 実際にハリウッドで活躍する22人の脚本家が、質問に答える形式で本書は進む。リサーチはするのか、しないのか? 執筆中は音楽をかけるのか、無音なのか? 1本に集中するのか、同時並行で何本か執筆するのか? 様々な質問に対して、それぞれの脚本家の回答がバラバラ。つまり明確な正解なんて無いのだ。後半の「売り込み」の章は、ハリウッドの裏側が解るドキュメント的な側面も。2014/01/18
-
- 電子書籍
- 食用嗜好品少女【フルカラー】【タテヨミ…
-
- 電子書籍
- フェンリル騎士隊のたぐいまれなるモフモ…
-
- 電子書籍
- 選ばれたシンデレラ【分冊】 7巻 ハー…
-
- 電子書籍
- 柴田もえぎの放課後男子活動 分冊版 2…
-
- 電子書籍
- ムーブ ユア バス