天才たちの日課

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天才たちの日課

  • ISBN:9784845914333

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内容説明

偉人たちも、いや偉人たちこそ、最高の仕事をするために、毎日どう時間をやりくりし、どう過ごせば創造性や生産性を高められるかを悩んでいました。彼らはどう解決していたのでしょうか。そのヒミツは日常のごく平凡な小さな積み重ねにあったのです!

本書では、古今東西の小説家、詩人、芸術家、哲学者、研究者、作曲家、映画監督など161人の天才たちの、これまで見過ごされてきた「仕事の周辺」に注目。起床時間、就寝時間といった毎日のスケジュール、部屋での様子や生活信条、仕事の際のクセやこだわり、嗜好品をまとめることで見えてきた、知られざる素顔や意外な事実は、驚きとともに、創造的な活動を続けるための秘訣に値する手がかりが満載でした。

◆ハイスミスは動物好きで、特に猫とカタツムリに強い愛着を感じ、100匹のカタツムリを夜のお伴にしていた!
◆ヘミングウェイは自分をごまかさないため、毎日書いた語数を記録していた!
◆マルクスは人生で一度も定職につかず、金銭管理能力がなかった!

かつてイチロー選手が朝食に決まってカレーを食べていたり、スティーブ・ジョブズが黒いタートルネックしか着なかったことなども、ある行為を習慣化させることで日常生活でのストレスを徹底して避けるための策であったと言われています。彼らは限られた資源である時間や意志、自制心などを有効活用するための仕組みを常に意識し、実行していたのでしょう。

どんなに偉大な作家でも、孤独との戦いがあり、苦しい閉塞状態やスランプを抱えながら机に向かわなくてはいけないのは今も昔も変わらないこと。先人たちの成し遂げてきた仕事と歴史に思いを馳せることで、そっと背中を押されたような勇気が溢れてくるはず。好奇心と向上心をくすぐる、発見に満ちた一冊です!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

123
作家、学者、音楽家……『天才』と呼ばれた161人のライフスタイルを文献や資料を基に紹介した本。一人につき1頁から4頁程度にまとめられていて、興味のある人物だけ拾い読みもできる。作者によると「一生懸命働くんじゃなくて、うまく働く事は可能なのか、創造性と快適さは両立しないのか」を探るのが執筆の動機だったという。大きく朝型と夜型に分けられるが、二度寝して『朝』の時間を増やす例もある。どちらにしても、毎日決まった時間に仕事をする人が多いのは興味深かった。どんな天才も、何かを成し遂げるには継続性が不可欠なのだろう。2016/05/03

はたっぴ

103
タイトル通り芸術家や小説家の日常を綴ったもの。どんな偉人でも1日は24時間しかなく、平等に流れる時間の中で歴史に残る名作を生み出したことに称賛しつつ読了。多くの巨匠がインスピレーションに打たれるのを気長に待つということをせず、習慣的なスケジュールに従ってコツコツと仕事をしていることに驚いた。日本人でただ一人登場する村上さんも緻密で真面目な仕事ぶりを披露しているが、面白みのない機械的な生活を繰り返す達人が多く、それはそれで意外に面白いのだ。ここに登場するのは天才ばかりだがとても素朴で肩の凝らない作品だった。2017/02/22

kou

89
何となく天才=破天荒!!ってイメージだったが、副題の通り「必ずしもクリエイティブでない日々」なんだなと思った。みんな早起きだったり、散歩したり、厳密に決めたタイムスケジュールを、毎日、繰り返している人が多いと感じた。後生に残る名作は、こうした日々の繰り返しで出来ていると思うと、感慨深い。2019/06/10

harass

71
古今東西の文学者芸術家の日課や心がけていることをまとめた本。一人4ページほどで百数十人分。初めて知る名もけっこうある。厳格に生活リズムを決めている人が多いのだが、そうでもない人もいる。女性に多いが主婦などの雑務をこなしながら著作をするひともあり様々だと。ブログの書籍化で、短い記事がただ並んでいるものといっていい。正直飽きてくるので途中から目を通すだけにした。興味のある人のだけを拾い読みするのが正しい読み方だろう。唯一の日本人は村上春樹。2017/12/31

harass

67
返却前に再読。ウィリアム・スタイロンは仕事場の壁にフローベールの有名な文を掛けている「生活においてブルジョアのように行儀よく規則を守れ。そうすれば仕事においては暴力的で独創的になれる」と。似たようなことをどっかで聞いたがフローベールの文だったのか。2018/01/02

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