内容説明
〈小さな幸せは「なん個」と子どもみたいに数えたい〉 最悪の思い出も、いつか最高になる――。両親の死や家族へのまなざし、大切な友だちや犬猫との絆、食や旅の愉しみ、さまざまな出会いと別れ。何気ない日常の中にある「小さな幸せ」を見つけて慈しむエピソードの数々。あなたの人生に寄り添ってくれる幸福論的エッセイ集。各話にタムくんのイラスト付き。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
馨
76
エッセイ本。文章が柔らかくて、優しい感じで癒やされました。ご両親が亡くなる話はこちらもとても悲しくなりました。飼われている猫の話にはほっこりしました。息子さんとの生活の話もとても良い関係だなと思います。喫茶店で聴いた思い出が強すぎるビートルズの話や、昔あったけれど今はないものの話なんかはあるあるだったし同じ時代や場所に生きたわけではないのに同じような懐かしさを感じました。作家さんって日々の小さな出来事も詳しくわかりやすく感性豊かに表現されていて、やっぱり凄いと思いました。2021/12/05
りずみぃ
50
「数字化することができるものは改善することができる」と言われている。逆を言えば、数字化出来ないものは解決が難しいと言う事。愛 幸せ‥‥だからこそ、小さな幸せは「なん個」と子供みたいに数えたいという作者の優しい投げかけに救われる。♪あなたのキスを数えましょう♪ そうだ!なんでも数えてみればいいのね。キスの数で不確かな「愛」が実感出来るなら。2019/03/09
ユメ
47
ばななさんの、自分のことも他人のことも否定せずに受け入れる姿勢がとても好きだ。この「自分のことを否定しない」というのが、私にとっては他人を否定しないことよりずっと難しい。でも、それこそが幸せに生きる秘訣なのだと思う。小さな幸せをひとつずつ数えようという意味のこめられたタイトル。幸せは量を計るものじゃないと思っていたけれど、何個になったのかが重要なのではなく、ただただ数えることによって小さな幸せを見逃さずに掬い上げることが大切なのだと気付かせてもらった。ばななさんに「大丈夫だよ」と言ってもらえた気分になる。2018/10/17
江藤 はるは
22
張り詰めた日々を溶かすのは 朝焼け前の君のこころ2020/01/12
miu
18
幸せは数えられる。気付けば毎日毎日幸せがある。ばななさんの日常。ご両親の死だったりペットとの別れだったり、涙が溢れて止まらない日もあるけれど、そのなかに幸せだってちゃんとある。こんな風に毎日の幸せを数えて過ごしていけたら最高だなって思う。『町の偉人』は乗車したタクシーの運転手さんとの話。とてもステキでこれを読んだ今日のわたしは幸せを1こもらえた。2018/07/16
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