内容説明
戦史に燦然と輝く潜水艦・伊168の戦いを完全小説化!
〈潜水艦ものに外れなし〉を実証する、傑作戦争サスペンス
昭和17年6月、ミッドウェイ海戦。
日本の機動部隊が空母4隻を失う大敗を喫するなか、空母・飛龍の航空部隊の奮戦により米空母・ヨークタウンを大破させた。
索敵の任に当たっていた潜水艦・伊168は、新たに「ヨークタウンを撃沈せよ」との指令を受ける。
伊168は巨大な獲物を目指して追跡を始めるが、大破したヨークタウンは7隻もの駆逐艦に守られていた。
田辺彌八艦長以下伊168の乗組員たちは、不可能な作戦を可能とすべく、一丸となって息詰まる神経戦に立ち向かう!
史実をベースに、太平洋戦史に燦然と輝く「たった一隻の戦い」を描ききった、戦争サスペンスの傑作。
解説・戸高一成
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yoshida
147
昭和17年6月のミッドウェイ海戦はそれまでの日本軍の連勝による、大本営の驕慢から情報が漏洩し、結果として日本軍は正規空母4隻を喪失する敗北を喫する。索敵の任にあった潜水艦・伊168は米軍の手負いの空母ヨークタウン撃破の任を新たに受け、ヨークタウンと護衛する駆逐艦に立ち向かう。ミッドウェイへ向かう間の訓練で伊168では練度が向上し、艦内がまとまり、士気が向上する。結果、伊168はヨークタウンを撃沈しミッドウェイ海戦の米軍艦隊に一矢報いる。息詰まる攻防。爆雷攻撃との神経戦。潜水艦ものに外れなし。一気読みです。2016/06/29
koba
89
★★☆☆☆2015/04/18
ももかさん
19
たまにはこういう戦闘ものもいいですね。やっぱり潜水艦ものは人気なんですかね。「沈黙の艦隊」を思い出しました。懐かしいな~読みたくなります。2015/01/03
ウチケン
15
往年の東宝戦争映画のイメージで読みました。艦長は池部良で、久保明や土屋嘉男などの出演で。俗に「潜水艦映画に駄作なし」と言われる事が多いのだが、その面白さを活字にした時に如何にその醍醐味を伝えられるか。グダグダだったミッドウェイ海戦の後始末をつけた影の立役者の勇戦奮闘の活躍は、戦記モノとしてだけでなく、海洋冒険小説としても存分に堪能出来る快作でもある。2015/07/26
RIN
10
ミッドウェイ海戦で日本軍4空母撃破の後、単艦で米空母ヨークタウンを撃沈した潜水艦伊186の物語。潜水艦オタらしき著者のディテールに拘る艦内描写に、臨場感あふれる。「生きて帰還するまでが任務」と言う田辺艦長とその思いを共有する乗員兵士たち、その思いに敬意を払う司令官。あの戦争で人間は駒みたく描かれることが多いが、やはり戦っているのは人間。個々人の力量と胆力が問われるのだなあ、と、改めて感じた。2012/02/07
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