文春文庫<br> 雷撃深度一九・五

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文春文庫
雷撃深度一九・五

  • 著者名:池上司【著】
  • 価格 ¥683(本体¥621)
  • 文藝春秋(2018/07発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167206024

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内容説明

アメリカ重巡洋艦インディアナポリスvs.日本の潜水艦イ五八!
玉木宏主演映画『真夏のオリオン』の原作、実話を基にした手に汗握る戦争サスペンス大作

昭和20年7月16日、110余名の乗員と人間魚雷回天を乗せた伊58潜水艦が呉軍港を出港した。
やがて、倉本艦長はフィリピン東方を通過する敵艦船をグアム―レイテ線上で撃沈せよとの特命を受ける。
その敵艦船とは、原子爆弾をテニアン島へ届けた後でレイテ島へと向かう、重巡洋艦インディアナポリスだった。
乗艦を撃沈され伊58に救助された永井少将は、開戦前、インディアナポリス艦長マックベイ大佐と机上演習で戦い、勝利を収めた。
因縁の宿敵同士に、ついに決着をつける時がやってきた――。

太平洋戦争における最後の艦艇同士の最後の戦いを元にして生まれた、全く新しい戦争サスペンス!

解説・香山二三郎

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

absinthe

247
手に汗握る、迫真の潜水艦戦。お勧め本。第二次世界大戦末期、重巡洋艦インディアナポリスと、伊58号潜水艦による実在の戦闘をかなり脚色したフィクション。当時の戦闘の様子が丁寧に描写され、それぞれ指揮官の決断の重さと忠実に従う乗組員の勇気に感動する。フィクションの方が真実をよりあぶりだすことがあるが、本書は好例かもしれない。当時の日米の技術水準の違いも描写される。この圧倒的技術差でも戦い続けた日本軍兵士の勇猛さに驚かされる。2019/08/31

yoshida

153
1945年7月29日未明。南大平洋において日本の伊号第五八潜水艦はアメリカの重巡洋艦インディアナポリスを撃沈した。大東亜戦争での艦隊同士の最後の戦闘であり、大日本帝国海軍の最後の大型艦撃沈記録である。この事実にフィクションを織り交ぜながら重巡洋艦インディアナポリスと伊号第五八潜水艦の闘いを描く。それぞれの提督、永井少将とマックベイの読み合い。手に汗握る展開。圧倒的に不利な状況下で永井達はインディアナポリスを撃沈する。呉に帰投した彼らを待っていたのは敗戦だった。永井少将の訣別の辞に胸熱くなる。極上の戦記物。2016/05/29

koba

116
★★★★☆2015/04/05

サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥

65
第二次大戦末期、潜水艦伊58号が特命を受けて出撃する。「1945年7月米国重巡洋艦インディアナポリスと伊58号による最後の艦対戦があった」この一つの史実からいつくかのifを積み重ねて、重巡洋艦と潜水艦の一対一のヒリヒリとした緊張感、海の男達の熱い闘いを鮮やかに描き出している。永井少将とマックベイ艦長の心理戦も見事だ。池上氏はこうした組み立てが上手い。先の大戦で尊い命を失った方々には大変申し訳ない表現であるが、極上のエンターテインメントに仕上がっている。これがデビュー作というのもレベルが高いと思う。★★★★2015/07/10

Bugsy Malone

58
大東亜戦争終結直前、アメリカ海軍重巡洋艦インディアナポリスを撃沈した潜水艦伊号第五八。任務開始から撃沈までをフィクションを織り交ぜながら双方の視点で描いた物語。まさに息詰まる潜水艦内の描写、信頼と駆け引きによる壮絶な戦い、全編が見せ場と言っても差し支えない程の緊張感と胸が熱くなるエピローグ。情に訴え的を外れた戦争批判ばかりの昨今の戦記物とは一線を画する作品でした。2016/06/28

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