内容説明
伯爵は自ら傷を抱えたまま、翼の折れた天使を拾った。
ロンドン社交界に名の通った賭博場の貴賓専用サロン――そこで働くエリザベスを一目見て、デア伯爵の視線は釘付けになった。どことなく気品の漂う美しい彼女は、その場に似つかわしくなく、経営者のフランス人に利用され、明らかに虐待も受けているようだ。良い育ちであろう彼女が、いったいなぜ身を落としたのか?不遇の女性についてそんなことを考えるうちに、デア伯爵はそのフランス人経営者と一対一の勝負に挑んでいた。その日、運の女神を味方につけた伯爵は、相手の持ち金が底をつくや、貴族にあるまじき言葉を口にした。「その女を賭けろ」
■みなさまの熱いリクエストにお応えして、リージェンシーの名作がよみがえります。仲間を失ったばかりで失意のデア伯爵と、薄幸なエリザベスが主人公。彼女の苦難続きの人生は、伯爵との出会いで夜明けを迎えるのでしょうか? 波瀾万丈のシンデレラストーリー。
*本書は、ハーレクイン・ヒストリカルから既に配信されている作品のハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
感想・レビュー
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KAZU@ 《フィフティシェイズ・フォーエバー》
24
表紙に惹かれ、あらすじにそそられ、読んではみたものの、内容はまあ普通だった(^o^;) やっぱり、自分で選んだ本は今一つだわ~(@_@) いつも通り、お友達のオススメが一番だわ(^_-)2019/01/14
キッチンタイマー
11
ゲイルウィルソンのバイオレンス好きがちょうどいいくらいの塩梅に感じた身分違いものの大恋愛物語。スパイとしてフランスに潜入していたヴァルは、帰国してフランス人賭博場オーナーボネに囲われているエリザベスに出会う。ヴァルはあまりにも無垢にみえるエリザベスに本当に娼婦なのか半信半疑で連れ帰る。無理じゃないか〜と思うけど2人は禁断の恋に盛り上がるが…この辺でとりあえず引き離してスパイ活動。面白かった。2019/01/07