古生物学者、妖怪を掘る 鵺の正体、鬼の真実

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古生物学者、妖怪を掘る 鵺の正体、鬼の真実

  • 著者名:荻野慎諧
  • 価格 ¥814(本体¥740)
  • NHK出版(2018/07発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784140885567

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内容説明

鬼、鵺、河童、一つ目入道……。誰もがよく知るあの妖怪は、じつは実在した生き物だった!? 遺された古文献を、古生物学の視点から“科学書”として読み解いてみると、サイエンスが輸入される以前の日本の科学の姿がほの見えるだけでなく、古来「怪異」とされてきたものたちの、まったく新しい顔があらわれる──。科学の徒が本気で挑む、スリリングすぎる知的遊戯!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

171
図書館の新刊コーナーで見つけて読みました。京極堂の「この世には不思議な事など何もないのだよ」を地で行く古生物学者のエッセイ、興味深く読みました。[鵺≒大型のレッサーパンダ]説には驚きました。「鵺の啼く夜は、恐ろしい」改め。「レッサーパンダの啼く夜は、可愛い(笑)」2018/10/10

Y

28
妖怪の正体にの正解を示してくれる内容なのかと思って読んだら期待と違った。古生物学という学問からは妖怪についてこんなアプローチの仕方がありますよということを提示してくれる本だった。妖怪の真実を探るというより広く学問の大切さを教えてくれるような内容だった。古生物学という学問がどのようなことを研究しているのかその一端が見えた。ツノ付きの生物はみな植物食であるばかりではなく、積極的に他の生物に襲い掛かるためにツノを使用しないのになぜ悪者の特徴のひとつになってしまっているのかという疑問は興味深い。2020/03/14

kokada_jnet

23
題名と、著者のプロフィールから予想するほど、面白い本ではなかった。2020/10/22

Kentaro

22
ダイジェスト版からの要約 古生物学的視点で、古い文献に記載されている不思議な生物や怪異の記載を読み解くと、面白い事が見えてくる。私たちは日頃、不完全な化石の断片を前に、絶滅した生き物や古環境をあたかも見てきたかのように蘇らせていく。その際に、ほんの小さなヒントから真実を推理する力、時には妄想力が鍛えられている。これを応用すれば、文書中のわずかなヒントから真実に近づくことが出来ると考えた。化石を発掘して観察し、その姿を想像するように、古文献を掘る事で妖怪や怪異の正体に近づけるのではないか、というわけである。2018/08/24

金目

20
古生物学者の視線から読み解く伝承妖怪のあれこれ。「妖怪古生物学はエイプリルフールの延長」としながらも、専門的な見地から真面目に検討してくれるのが面白い。根拠付きで一つ目の大入道は象、とか、鵺は大型のレッサーパンダ、とか言われるとそれが決まったことのように思えてしまうけど、取りあえず一旦妖怪にカテゴライズされた物を、みんなで色々検討するの楽しいよねって事なんだと思う。専門的な話題が深くなるとついて行けないけど、ジャンプやらガンダムやらの話題が出るので、世代の近さを感じる2018/12/22

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