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内容説明
「いじめ問題」を解決するために必要な知識とは何か。連日のように悲惨なニュースが報じられ、そのたびに多くの議論が交わされるが、その中には具体的な根拠に欠ける当てずっぽうな「俗流いじめ論」も少なくないと著者はいう。一方で、メディアには取り上げられずとも、いじめが社会問題化して以来30年以上にわたり、日本でも世界でも数々の研究が行なわれ、多くの社会理論が磨かれてきた。本書では、そうした数多くの研究データを一挙に紹介しつつ、本当に有効ないじめ対策とは何かを議論する。いじめ議論を一歩先に進めるために、必読の一冊。 〈目次〉●はじめに ●第1章 これでいいのか、日本のいじめ議論 ●第2章 データで読み解くいじめの傾向 ●第3章 大津市の大規模調査からわかったこと ●第4章 「不機嫌な教室」と「ご機嫌な教室」 ●第5章 理論で読み解くいじめの構造 ●第6章 「ブラック校則」調査から見えたこと ●第7章 ハイリスク層へのサポート ●第8章 メディアが飛びつくネットいじめ ●第9章 教員の課題と「いじめ防止法」 ●第10章 大人に求められること ●おわりに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
テツ
22
田舎で生まれ育ったせいか、幸いにも身体もデカく気も強かったせいか、親はいなかったけれどいじめということにリアリティがない。学校という閉じた世界におけるいじめについての考察。データを用いてきちんと語られているので少しは学ぶことが出来た気がする。でも大人の世界だってそうした問題がゼロなわけではないんだよな。学校においていじめを少なくしていく方法なんて、警察官を常に置いておくことと、法を犯した瞬間に即座にしょっぴくくらいしかないのではないか。リスクとリターンを天秤にかける知能くらいはどんなこどもにだってある。2019/08/03
sleep@芒羊會
14
いじめは『不機嫌な教室』で行われる。・・・まぁ、一概にそうとは言えないけど、これはまぁうなずける。『いじめとは、ストレスの自己処理を上手く行えない者が他者を標的とするものである』って言うのは、私も以前にレポートで書いたから。ちょいちょい挟んであるデータも信憑性があるんだけど、家庭での対処法とかはないのかなぁ。問題の種が家庭に埋まっていることも結構あるよ、著者さん。(^◇^;)2018/10/17
まゆまゆ
11
精神論や抽象論で語られることの多い子どものいじめに関して、これまで研究されてきた論文等に基づくデータを紹介していく内容。いじめの被害場所として最も多いのは教室である。いじめ対策として教育などの心理アプローチが当然必要だが、科学的根拠に基づく環境面からのアプローチも必要と説く。休み時間にストレス解消できないことが教室内のいじめを助長している可能性があるというのは分かる気がする。2018/10/31
Satoshi
10
大津のいじめ自殺事件よりいじめ問題に取り組んできた著者による評論。小山田いじめ告白騒動がなんとなく腑に落ちなかったので、読んでみた。我々は「いじめは犯罪だから厳罰を!」とか「いじめられるくらいなら学校に行くな」とか簡単な発言をしがちだが、どれも根本的な解決でなく、被害者の人生への影響は消えない。解決が難しい問題ではあるが、LGBTなどハイリスク層への配慮、他者理解を促す教育、教師の増員などを地道に続けていくしかないのだなと思った。2021/08/15
hana✻マインドサポーター✻
9
やっぱり学校の基本は「安全、安心」です。それなくして、本当の楽しさなんてないし、深い学びなんてない。この本にはいじめを多角的にとらえていて、いじめ撲滅に向けてのヒントがたくさん載っています。先生方に読んでほしい!2018/10/28




