内容説明
人間と魔族が争った泥沼の月蝕戦争――その長き戦いを終結に導いた魔族の英雄メギストスは、なぜか教師として人間側のアザゼリック魔法学園に赴任することに。完全アウェーの環境に赴くため教師指南書を読み込み、事前準備は万端。最高の教師として一歩を歩みだす――はずだったが、「使えないから」と教科書をゴミ箱に捨て怒られ、良かれと思い調査した生徒の秘密を暴露してドン引かれるなど、生粋の魔族としてのズレた価値観ゆえ、やることなすこと全て裏目に出てしまう。「何故だ……!?」それでもマジメな彼を慕う聖女の娘アテネらに助けられ、進級も危うい生徒達へ授業を開始。魔族ならではの指導が、落ちこぼれ生徒達に奇跡の化学反応を起こしていく――!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
スズ
28
人間と魔族の戦争が終結し、両種族の橋渡し役として人間の魔法学園に赴任した魔族の英雄メギストスが、魔族嫌いで落ちこぼればかりのクラスで教鞭を振るい生徒達を一人前の召喚魔法使いに育てていく物語。戦争時代に命を救ってくれたアテネと再会するも、彼女からの熱烈な恋心には全く気付いてないメギストスですが、生徒を守る為に必死な彼の信念に感化されていく生徒達の姿が良いですね。イラストがどストライクで、特にロベリアの奉納剣舞は至高の一言に尽きる。展開も王道をしっかりと押さえていて、続刊があれば是非とも読みたい物語でした。2022/02/05
MERLI
13
戦争によって人間と魔族間の溝が深まっていたが、終戦により互いに歩みよらなければならなくなった。魔族のメギストスは和平の一環として人間の国にある魔法学校の教師を務めることに。文化や解釈の違いに戸惑うが、少しずつ生徒からの信頼を得ていく。教師×魔法というのは中々見ない組み合わせだなと思いました。授業風景の挿絵は無かったのですが『ゼロの使い魔』や『ハリー・ポッター』の世界観を考えながら読んでました。どことなくメギストス先生はスネイプ先生みたいだなと思ったり。2019/01/24
真白優樹
8
人間と魔族の泥沼の戦いが終結した世界で、魔族の英雄である男が、教師として人間側の学園に赴任し始まる物語。―――共に笑い、共に学び。歩み寄りこそが成長の鍵。 偏見と蟠り、黒い思惑。不穏要素の残る不安定な舞台で、不器用だけど真っすぐな魔族の教えが、化学変化を巻き起こす。様々な角度を持つ熱さと輝きが溢れる物語であり、多角的かつ真っ直ぐな面白さがある物語である。始まったばかりの教師生活。果たして、化学変化はどこまで続くのか。型破りで破天荒、故に面白い授業の行方はどう進むのか。 ☆☆☆。次巻も須らく期待である。2018/07/29
リク@ぼっち党員
6
和平を望む魔族と人間の橋渡しとなるため、人間の学校で教師となったメギストス。彼を慕うアテネや落ちこぼれ生徒のマル子、ロベリアに強くなる術を教えていく。メギストスは真面目な堅物なんだけど、人間と魔族の違いで天然ボケを繰り出すところで帳尻を合わせていて、キャラを身近に感じられた。ストーリーの流れも自然で引っかかることなく読めたし、それでいてしっかりと秘密を匂わせているところも上手い。纏わり付く偏見と、過去の罪。迫り来る悪意に打ち勝ち、平和な日々を掴むことができるのか?2018/07/27
尚侍
5
とっても面白かった。教師物としてオーソドックスな展開ではありましたが、決闘の対象が生徒ではないあたりは本作らしさを感じましたし、なにより教師に不向きな性格であるにもかかわらず、真摯に努力してその溝を埋めようとする主人公の姿勢には好感を覚えました。物語の最終的な落としどころがまだ見えないので今後どのように進んでいくかわかりませんが、少なくとも普通の俺tueeee物とは違う展開になりそうなので、続きがあるようならば読んでみたいですね。2018/08/04
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