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内容説明
モネ、ゴッホはなぜ北斎に魅せられたのか? いまなぜ、北斎なのか? 天才画商・林忠正と、小布施の豪商・高井鴻山から日本人だけが知らない真実を解く、圧巻のノンフィクション!
葛飾北斎(1760~1849)。西洋ではダ・ヴィンチと並び称される19世紀最大の画家であり、モネ・ゴッホなど芸術家へ与えた影響も大きい。しかし日本では「子どもの鼻ふき紙」だった北斎(浮世絵)が、なぜ西洋でここまで価値が上がったのか。そこには資本主義の光と闇があった。そして北斎が晩年のアトリエとした長野県小布施には何があったのか? 林忠正と高井鴻山、二人の男から「いまなぜ北斎なのか」を解く革新的ノンフィクション! <目次より>今日のジャポン・エクスポ=150年前のジャポニスム/北斎の誕生/モネと北斎/北斎をプロデュースした男・林忠正/小布施の北斎と高井鴻山、豪商文化/北斎からまちづくりへ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
23
昨年大英博物館で「Beyond the Great Wave」特集された北斎!読んでよかった。個人的に今年のベスト10候補!北斎は海外ではダ・ビンチとレンブラントに並び評される画家。日本での評価は海外に比べ低い。たゆたえど沈まずで知った林忠正の生涯や小布施での北斎の肉筆画など多くのことを知った。すみだ北斎美術館に行ったときにはフランス人ら外国人が多かったが、数億円ものファウンディングで妹尾建築が建ったことも知らなかった。今秋に須坂マラソンのついでに小布施の北斎館を訪れる予定。街を散策するのも楽しみになる。2018/08/19
onasu
18
初章は19世紀末からのジャポニズムの中での浮世絵、その中でもとりわけ北斎ということで、原田マハさんの「たゆたえども沈まず」(引用あり)、「ゴッホのあしあと」、更に週刊文春に連載中の新作までもの別角度からの解説とも。 続いては、その中心人物林忠正の立ちまわり。北斎が晩年に度々滞在した小布施の当時と今(町おこし)、すみだ北斎館開館への紆余曲折。 北斎への評価は欧米での方が早くから高く、本邦では遅れること一世紀。そりゃあ流出もするわ。欧米での評価がなかったら、浮世絵はもっと散逸していたかもとは、空恐ろしい。2018/11/16
TakaUP48
10
今やGREAT-WAVEで世界的に有名な北斎。日本国内での評価は意外と低く、その才能・魅力を認められたのはそれほどの年数は経っていないという。でも、ヨーロッパでのジャポニスムの中で多くの画家に影響を与えた。画商・林忠正を原田マハが「たゆたえど沈まず」で書いていたのを思い出した。80歳を過ぎた北斎が、小布施で高井鴻山と交流を持ち創作活動を続けていたというのは、知らなかった。遺された肉筆画の「男浪図」「女浪図」をメインに町に北斎館を作った小布施へ行ってみたいものだ。すみだ北斎美術館にも触れていたが…。2018/11/21
タムタム
8
印象派と北斎。林忠正がどう絡んでいるのか。興味深く面白く読めた。あべのハルカスでの北斎展、行けばよかったなと今になって思う。 2018/09/11
bluemint
8
刺激的な本だった。なぜ印象派の人々に北斎が熱狂的に受け入れられブームを巻き起こしたのか。画商林忠正はその時日本の文化を体系的に紹介した主役だが、その業績が抹殺され無視され極悪人のように言われ続けているのは何故か。 入り組んだ謎が少しづつ、推理小説のように丹念に追跡され明らかにされる。4章がそれまでの論調と異なり、やたら小布施町をヨイショするかと思ったら、この本は小布施のクラウドファンディングの資金で作られたとのことで納得。明け方まで読んでしまった。とても面白かった。ただ北斎の絵そのものへの言及は少ない。2018/09/07
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