角川ソフィア文庫<br> サンスクリット版縮訳 法華経 現代語訳

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角川ソフィア文庫
サンスクリット版縮訳 法華経 現代語訳

  • 著者名:植木雅俊【訳・解説】
  • 価格 ¥1,276(本体¥1,160)
  • 特価 ¥893(本体¥812)
  • KADOKAWA(2018/07発売)
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  • ISBN:9784044004095

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内容説明

法華経研究の第一人者が、「経王」(諸経の王)と尊ばれてきた「法華経」全27章を縮約しつつ、各章ごとにその要諦を徹底解説。長大なだけでなく難解かつ理解しにくい言い回しの多いこの経典の核心部はどこにあるのか。その思想の真意はどのようなものなのか。サンスクリット原典からの精緻な訳、最新研究をふまえた徹底解説により、法華経の「本当のすがた」を浮き彫りにする。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ころこ

38
各章は小見出しが付いた現代語訳→訳注→解説の順になっている。抄訳だが、繰り返しや冗長な個所を削っているだけなので実質的に完訳といえる。学問的に使用するのでない限り本書で十分であり、そう考えると上手くまとまっている。とはいえ、初見で読むのには厳しいと思う。本書を読むのが厳しいなら、橋爪との対談集『ほんとうの法華経』の語り口が平易で読み易く、この本の良さは意図的につくられたものだと実感する。手許の本は4年で16回重版されている。多くの人が文化的背景にある仏教の共通言語性に着目していることを再認識する。2023/03/09

りー

25
日本に伝えられたのは鳩摩羅什が翻訳したバージョンですが、こちらは底本のサンスクリット版を日本語訳し、経典の装飾的な表現をできるだけ削ぎ落としたもの。正直、100分で名著の「法華経」を読んだ時は、何故、最澄が傾倒し、宮沢賢治に至るまで日本人の精神の底流となったのか全くピンとこなかった。でも、これを読んで、法華経の教えの中に込められているのは、●性別や社会階層等全て関係なく悟りへの道は必ずある●決して諦めることなく人に対して心を込めた言葉で法を説くべし、というメッセージだということが、少し解った気がします。2021/01/03

不識庵

13
本書は縮訳版だが、詳細な解説が付帯していて、時代背景なども浮かんでくる。それでも私のような凡夫には再読が必要であるが。ポイントは二つ。釈迦牟尼が永遠の仏陀だということ。なぜ法華経が最重要経典なのかということ。「釈尊が入滅して2千年くらいたつ。しかし弥勒菩薩降臨まで56億7千万年待たなければ……いや、心配ない、釈尊がETERNAL BUDDHAだから」。二つ目、比叡山延暦寺の根本経典は法華経である。御山で学んだ日蓮、親鸞、道元ほか、皆衆生のため、いかに働いたか。いささか雑だが、今回はそういうふうに捉えた。2019/12/02

真琴

9
宮沢賢治や石橋湛山が信仰した法華経に興味がある。印象的だったのは「常不軽菩薩品」。「誰も軽んじない振る舞いこそが法華経であり」「他人に軽んじられても自分では軽んじない」と説いている。賢治の「雨ニモマケズ」のデクノボーのモデルだそうです。なるほどな・・・。2024/05/09

kiiseegen

6
ゆっくりと読み込む。再読時は登場する菩薩、如来を序品より順に書き出したい。二十五品は単体では観音経だが後に加えられたものとはね・・・法華経の概略、把握出来ました。2023/04/23

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