毎日新聞出版<br> ゴリラからの警告「人間社会、ここがおかしい」(毎日新聞出版)

個数:1
紙書籍版価格
¥1,540
  • 電子書籍
  • Reader

毎日新聞出版
ゴリラからの警告「人間社会、ここがおかしい」(毎日新聞出版)

  • 著者名:山極寿一
  • 価格 ¥1,300(本体¥1,182)
  • 毎日新聞出版(2018/07発売)
  • ポイント 11pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784620325187

ファイル: /

内容説明

既存の枠にとらわれない新しい価値観をどのように生み出していけるのか。「個」が強調される中、信頼に足る家族・コミュニティーをいかに作り上げることができるのか。みなの声に耳を傾ける社会を実現するには、どうすればよいのか。霊長類の目があれば、自ずと答えは見えてくる。学びの基本、サル真似ができる霊長類は人間だけ? 大量発生中のイクメンはゴリラ型の父親? 「ぼっち飯」ブームは、人間社会がサル化している証拠? 現代日本の民主主義はゴリラのそれ以下? 動物の一種としての人間に立ち返り、これからの共同体・国家のあり方を問い直す。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

future4227

49
今年、桜蔭中、香蘭女学院中、淑徳与野中で出題された本。著者は京都大学の総長を務める前、ゴリラの群れの中に入り、ゴリラと寝食を共にしていたというから驚きだ。しかもゴリラ語喋れるってすごっ!そんな著者が、ゴリラは争いをしない実に平和的な動物だと説く。サル化した人間社会はもっとゴリラ的な生活を学ばなければいけないってことね。ただ、せっかく希少な体験をしているのだから、ゴリラとのふれあいや苦労話などをもっと盛り込んでもらえると良かった。また、大学のあり方や京都大学の活動など多少話題がそれているかな。2019/02/28

けんとまん1007

48
山極先生ならでは視点。面白い。実際、今のヒトについて感じていることは、同感であることが多い。自分自身、大切にしているのは、実体験、自分で感じ考えること。その延長線上にあるものは、自ずと違ってくる。一人が、実際に関われる人数に限度と集団の大きさというのは、なるほどと思う。それを超えた時、・・・バーチャルに頼る怖さがある。改めて五感の大事さを考えた。2018/07/04

ばんだねいっぺい

33
 「サル真似」って、バカにした言い方になるけど、「相手に同化して行動する」って強い動機も必要だし、高度な能力なんだなぁ。サラメシを見てると、「給食」と称して社員でご飯を食べる企業があるけど、上下関係になりやすい環境での「共食」は、関係をフラットにする意味あることだったんだな。2019/03/16

ロマンチッカーnao

28
ゴリラと共に過ごした経験を持つ、山極さん。その山極さんから見た、人間社会と人間。人間は、人間らしさを失い、サルに近づいているのではないか。今の文明い警鐘を鳴らす一冊だと思います。確かに人間は、いつも目はキョロキョロして、落ち着きがない。つまらない生き物ですね。人間は。そんな人間はこれからどうしたらいいのか。非常に考えさせられる一冊でした。2019/10/08

Riopapa

22
このような先生が総長になるのだから,京大はなかなかすごい。この文章には表れてこないような政治力がある人なのだろうか。同じ霊長類でもゴリラとチンパンジーとニホンザルではずいぶん違うものだと驚いた。2020/08/05

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12751525
  • ご注意事項