内容説明
老人介護の問題は、高齢化が進むにつれ誰もが無視できない問題になっています。有料老人施設に入るには高額な入居料がいるし、保険のきく特別養護老人施設は、42万人の入居待ちといわれています。季節も家族も忘れてしまった認知症の高齢者は、虚像の世界を生きています。その虚像はおうおうにして介護する側を苦しめます。また、下の世話が加われば、とても自宅で気安く介護することは難しくなるでしょう。本書は有料老人介護施設でヘルパーとして働く著者の介護体験記です。何も知らない私たちから見ると、その現実は信じられないことが山のように起こります。まさに修羅場です。一方で、認知症の老人だからこそと思える優しいぬくもりにも接します。この現実は明日のあなたかもしれません。悲喜こもごもの現実から、私たちの生き方、死に方まで見えてきます。あなたの家族に介護が必要になる前に読んでおきたい本です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なにょう
11
国民の4分の1は老人。仕事でご老人に接することが多いことから、読んでみる。★介護ものは汚くて暗いイメージ。これは書き手が良い。カチンとくることもユーモアにくるむ。一読の価値がある。介護施設で働く日々を綴る。★ご老人は本当に色々。ボケていても百人一首はすらすら。しっかり者は、泣いてる人を助ける。老人、いずれ自分も行く道……2019/03/10
小島輝彦
3
読んでいて、温かさを感じました。2019/02/14
しいこ
1
認知症にアルツハイマー、統合失調症等、身体の不自由に加え脳疾患による妄想・幻影・幻聴・物忘れ…に苦しむ老人達。彼らの不安や怒り孤独感に寄り添い、生活を支える介護職。お年寄りに最期まで自分らしい尊厳のある人生を…と思いはあるが、一人一人背負ってきた異なる人生は施設でどこまで尊重できるのだろうか?人間の悲しい終末期にやはり心が重くなる。2014/10/13
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