内容説明
Alexaスキル開発者、待望の1冊
音声システムの設計手順を体系化
Amazon Echoなどのスマートスピーカーは、技術者が開発する「音声アプリ」によって機能拡張可能。米国ではすでに数万ものアプリが登録され、まだまだ増えると予測されている。日本でも注目度が高い。
音声アプリの開発ガイドラインは公開されているものの、プログラミング情報が主であり、設計情報は少ない。実際、小さなプログラムは簡単に作れるが、本格的な「音声システム」を作ろうとすると、「どのように設計していいのかわからない」と戸惑ってしまう。
新しいジャンルであるだけに設計手法が確立されていなかったが、本書によってそうした状況は変わる。筆者は金融機関の音声システムを開発したことがあり、そのときの経験を基に設計手順として体系化した。「音声システム設計本」としてまとめたのが本書である。
設計編は汎用的な音声システム設計手法として幅広く適用でき、実装編はAlexaを基にしている。本格的な音声システムを作りたい技術者にとって、待望の1冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kumokumot
4
現在、Alexaスキルではないものの対話形式のシステムに関わっているため読んだ。音声インタフェースを使用した開発において考慮すべきこと、またどのように設計開発を進めていくかが整理されていて有用だった。フローチャートに音声のやり取りをどう表現するか悩んでいた折にフレームベースのフローチャートという書き方を知ることができたため、早速使ってみたい。2019/06/21
@sushi suzuki
1
まだ黎明期であるVUIについて、現時点で要件定義から設計までをある程度体系化した書籍。新たに音声端末アプリケーション開発を始めたい、という企業にも勧められる内容である。特に今まで開発技術に関して説明したものはあったが、VUIについて言及したものはなかったので、経験者も一通り読んで損はないと思われる。自社の開発を客観視する良い機会となろう。 また、上流に寄った内容なので開発外の人(例えば企画者とか)と認識合わせをするのにも有用。今後もVUIの研究が進むことを願ってやまない。2018/09/26