杉原千畝 命のビザ

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杉原千畝 命のビザ

  • ISBN:9784065124468

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内容説明

第2次世界大戦のさなか、リトアニアの日本領事館の領事代理になった杉原千畝。ナチスによるユダヤ人迫害がひどくなる1940年の夏、日本経由で新しい土地に逃れようと、ビザを求めるユダヤ人たちが領事館に詰めかけます。千畝は悩んだ末、日本政府の方針に反し、日本通過のビザを発給し、六千人のユダヤ人の命を救いました。きびしい戦争の時代を、信念と決断力をもち命の大切さを最優先にして生きたひとりの日本人の物語です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

竹城 俊之介

67
私は太田忠司さんの小説でお名前を知りました。その後、日本テレビの「知ってるつもり(懐い)」でも取り上げられていた杉原千畝さん。 【起】苦学生時代。偉人伝にありがちな必死に学び、働く姿が描かれます。【承】ソ連との暗闘が描かれる外交官パート前半。ジェームス・ボンド感が溢れる展開に胸踊ります。 しかしこの物語の真骨頂は後半です。【転】【結】がすごい。本国の命令を毅然と無視し、ユダヤ人の生命を救った日本人。その決意。命懸けの行動。そしてその後。子供向けの伝記と侮れない世界に誇る日本人、感動の物語。涙しました。2023/08/14

nico

31
子ども向けと侮るなかれ。読んで正解の1冊だった。第二次世界大戦下において、ユダヤ人のためにビザを発行したことで有名な杉原千畝さん。これだけの努力家で、優秀な方だとは知らなかった。ビザ発行によって職を失ってもなお、「当たり前のことをしただけ」と思えることも素晴らしい。また、救われたユダヤ人の方々が彼を探し、イスラエルへ招き、賞を送ったことも、なんだか嬉しくて涙が滲んだ。世界では紛争や人種差別など問題はまだ山積みだけど、こうした歴史を、勇気ある行動を、これからも学びながら忘れずに生きていこうと思った。2019/04/03

Sally

3
子供向けの伝記シリーズですが、偏りのないフラットな視点で杉原千畝の人生が語られ読み応えがあります。若き日に後藤新平の『自治三訣』を学んだ杉原。第二次大戦前夜から戦後まで、満州国にも関わる情報収集などをこなした外交官の任務描写は、綺麗ごとではない裏の顔も垣間見える緊張感。なぜリトアニアだったのか、なぜ命をかけてまでビザを発給し続けたのか、なぜ戦後長く業績が知られることがなかったのか、読み進めていく中で腑に落ちていきます。 また、杉原一人だけでなくたくさんの人たちの努力が「命のビザのバトンをつないだ」ことも。2020/07/05

tban

3
杉原千畝を正しく知ろう 命のビザの物語は有名だが、その杉原千畝の生涯は ほとんど知らなかった。かれがどうしてカウナスに居て どうして行方不明扱いされたのか、シンドラーよりも 多くのユダヤ人を救っていたこと。火の鳥伝記文庫と 侮ってはいけません。大人も読むべきだし、これを読める お子さんは幸せです。きっとためになります。2018/08/23

本の妖精@バレエ留学まであと6ヶ月

2
杉原千畝さん、スゴすぎる😲 感動的な話だった!2021/04/25

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