内容説明
「宇宙の果て」に科学はどこまで迫っているのか。 「ビッグバン」や「インフレーション」は本当にあったのか? 「ダークマター」「ダークエネルギー」とはいったい何なのか? 最新の宇宙物理学から見えてきた我々の住む宇宙の姿と、そこに残された大きな謎を詳細に解説する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
夜長月🌙新潮部
82
近年、宇宙の解明が驚くほど進みました。それはアインシュタインの一般相対性理論を基礎とするビッグバン論が生まれたのと量子力学による原子の生成が説明されたことによります。結果的には光速より速く膨張する宇宙のさらに先(果て)を知ることはできませんが我々の知る宇宙の外でもビッグバンがあり、違う宇宙が広がっていると考えることはむしろ自然です。2020/08/22
miri
73
2018年発行ということで、概ね、最近の天文学についての記述が為されているのではないでしょうか。大学の教科書に採用されそうな、一定の知識を前提とした書かれ方なので、天文学に興味のある方向け。正体不明の暗黒物質によるハローが銀河系を包み、天体を包んでいる。光と相互作用を持たないので、観測することはできないが存在は確定していて、未知の素粒子ニュートラリーノではないかとのこと。ヒッグス粒子が発見された時も興奮したが、暗黒物質は果たして私が生きている間に発見されるのだろうか。研究に期待。2020/03/02
へくとぱすかる
56
この前読んだ、宇宙の終わりについてのブルーバックスと、かなり重なる。つまり宇宙の果て(空間)と終わり(時間)は密接にからんでいて、素粒子・宇宙論など、ミクロとマクロ両方の追求が必要だということだろう。遠方の銀河の具体的な距離がほしいのだが、赤方偏位Zの数値だけの提示が多い。単純に換算できないのだろう。宇宙の観測可能範囲、半径464億光年には驚き。空間自体の膨張は超光速ありなのだ。2018/07/28
逆丸カツハ
28
宇宙の話はやっぱりワクワクするからいいなぁ。2025/04/13
haruka
23
宇宙の本当の大きさってどれくらいなんだろう。誕生は138億年前。それなら膨張率とその加速度でだいたいのサイズは分かりそうな気もするが...。毎日どのくらいの空間が増えているのだろう?そんなわけで読んでみたが結果分からなかった。サイズの話はほぼ書かれておらず。「現在の地平線(観測可能な宇宙)よりはるかに、具体的には10の何十乗倍という感じで大きく広がっていると考えるのが自然である」と一文だけ。とにかく広い、という結論!光が届かない領域のことは知りようがなく、研究する人もいない。盛りだくさんで面白い一冊。2023/10/06
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