内容説明
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日本の有用種101種を見開きごとに掲載。葉や樹皮を含む立ち木、色や木目がわかる平板の木材見本、家具・道具や建築物といったその木が使われているものの写真に、木の特徴や用途がわかる解説を加え紹介する。自然愛好家の方から木のプロまで、樹木には詳しいが木材のことも知りたい、材のことならわかるが生えている木や葉のことももっと学びたい、といったいずれの立場の人にも有用な一冊。写真点数600点以上。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
booklight
38
なんでこういう本が好きなんだろう。101種の樹木と木材の側面から紹介。加工しやすく腐りにくく色味も上品な最高建築材の檜、玉杢などの木目が美しい欅、軽くて柔らかい有用材の桐などのレギュラー陣から、割れにくいエゴノキが和傘のロクロに、反発力のあるハゼノキは和弓に、白く年輪の目立たないミズキはこけしにと特殊な用途も紹介されている。心ひかれたのは木膚などが欅の代用材として扱われていること。でも木はただ生えているだけ。代用材とし使われるのもその地方では必要だったからかと思うと、なんだか心が治まってくる2020/12/19
たまきら
26
素晴らしく参考になりました。開拓地に生えている様々な木。何本か伐採の必要があるのですが、有効活用に向けて夫と相談できそうです。多様な植物相がある開拓地の自然のすばらしさに感動。2020/12/27
to boy
22
図書館本なのだが、この本・・・欲しい。見開きで日本の樹木の写真、木材見本などが丁寧に書かれています。コウヤマキが1科1属1種の日本固有種であること、棕櫚がお寺の鐘突き棒に使われている事、ヤマザクラが浮世絵などの版木に重用されていた事など知らないことばかりでした。それにしても昔の人は木それぞれの特徴をしっかりと把握して適材適所に使っていたことに驚きです。この本、買っちゃおうかな。2017/10/06
ゆぎ🖼️
16
木目にゆらぎを感じました。ネズコはヒノキの種類で木目はほぼまっすぐで蒸籠や家具等に加工しやすい。楡の樹はアイヌの人にオヒョウダモとして着物等に加工。桐は磨耗しにくく熱電導率も低い木目の美しさに箪笥等に加工。等々✨2020/11/29
あまなつ
6
ビジュアルで木の姿、材木加工された姿、利用例が確認できてすっと入ってきやすい。木材について知れたらと思い手に取る。自分の好きな質感の傾向を探るのによい。それにしても、古来より日本人はそれぞれの木の特徴をとらえてその性質を活かして加工してきたものだ。2022/03/18